前回に引き続き、休暇をつかって南アフリカに来ているレポートです。今回はケープタウンについて。
ケープタウンの商業的な中心地に当たるのが、ビクトリア&アルフレッド・ウォーターフロント、通称V&A Water Frontと呼ばれるエリアです。
港に面する素敵な場所では、海を眺めながら、ショッピングや食事などを楽しむことができます。
ここで出会えたのは、WATER SHEDという複合型施設。
船の倉庫をリノベーションして作られた場所で、1階には、手作り作家の1坪ショップやカフェ、2階にはコワーキングスペース、3階にはオフィスやミーティングスペースなどがあります。
1階のフロアでは、階段を使って、ストリートミュージシャンのライブが行われていたりして、人と人がつながる素敵な場所になっています。
私が訪れた時は、Native Youngというミュージシャンが演奏していましたが、最高にクールなバンドでした。YouTubeに動画をアップしたので、ぜひ聞いてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=9NxFUJSKwYk
https://www.youtube.com/watch?v=TL0f7k0aOtY
WATER SHEDの隣には、FOOD MARKETもあります。こちらも1坪規模で小さくて可愛いお店の、オシャレでおいしい料理や飲み物が堪能できます。
写真:作り手の写真も貼ってある
普段、日本各地でも、このような手作り市や、マルシェのようなものを多く見かけます。しかしそのどれもが、一般的な観光地になっている場所にはありません。
市場を作ることで、その場所をPRするということが、狙いになっているからだと思います。有名な観光地に作るよりも、市場を作ることでそこを有名にしたいのです。そのせいか、日本の市場には、その存在を知っていて、訪れる人がほとんどのように思います。
しかし、WATER SHEDやFOOD MARKETは、一般的な観光地にあることで、その市場に普段リーチできない層(ふらっと立ち寄った客)がターゲットのメインになっています。
市場やマルシェは、販売の場としてだけでなく、新しいものを知る場所としてこそ、面白いものだと私は思っているので、この場所はズバリでした。とても勉強になった例でした。
また、ここからロベンアイランドへのツアー船も出ています。まさにケープタウンのメインの観光地です。ロベンアイランドはネルソン・マンデラも収容されていた監獄で、アパルトヘイトによって築かれてしまった、南アフリカの暗黒の時代を学べる場所です。
私も、ツアーに参加しましたが、実際にこの監獄に収容された経験のある方がガイドしてくれ、当時の様子を生々しく体感することができました。
写真:ロベンアイランドからケープタウンを望む
目と鼻の先にある自由(不完全ではあるが)の前で、不当な理由で収容される気持ちを考えるとぞっとしました。
ケープタウンでの観光を終え、旅の後半は、陸路で南部アフリカを旅しました。
南アフリカ→ボツワナ→ナミビア→南アフリカと国境を越えながら、約4500kmの道のりを走破してきました!そこで出会ったのは、圧倒的なスケールの自然。自然=豊かと感じている私たち日本人にとっては、少し異様な光景で、ともかく過酷でした。
人類がこの場所から生まれ、そして全世界に広がったと考えると、自然もすごいが、人類もすごいなぁと感じました。次回からご紹介したいと思います。
文・写真:リズムアンバサダー 吉岡龍一