寒い季節は運動するのがおっくうで家に閉じこもってしまい、太りやすくなるものです。しかしそんな時期であっても、私たちが毎日を送るなかで自然と消費されるエネルギー(基礎代謝)が上がっていけば、冬太りを阻止できるはず。
今回は、基礎代謝を高めるのに役立つ食材や成分をご紹介しましょう。
冷え性対策に欠かせない食材で、漢方薬においても冷えの改善に古くから用いられている生姜。生姜に含まれるジンゲロールは、加熱・乾燥することでショウガオールに変化し、血行をよくする働きがあるため、身体が温まり代謝促進につながります。
にんにくに含まれるアリシンも血液の循環をよくする働きがあります。そのため全身の細胞が活発化して、お肌のターンオーバーが促されるので、美肌をもたらす食材ともいわれています。さらににんにくは、人が元気になるときに活発化する交感神経を刺激するので、エネルギーがより発散され基礎代謝が上がるのです。
辛いものを食べると身体が熱くなったり汗をかいたりするのは、カプサイシンの働きがあるから。カプサイシンは中枢神経を刺激してアドレナリンの分泌を促し、代謝を盛んにしてくれます。
唐辛子をたくさん食べる習慣が根付く韓国で、肌がきれいな女性が多いのも、カプサイシンによって肌細胞が活発になっていることが理由の一つなのかもしれません。
ただしカプサイシンは刺激が強いため、胃腸が弱っているときや、風邪気味のときは控えめに。
運動、呼吸など、生命活動のあらゆるシーンで必要になるのが「酵素」です。酵素は、年齢とともに体内で作られる量が減ってしまいます。納豆、ヨーグルト、キムチ、味噌などの発酵食品は、その酵素を効率的に摂ることができます。酵素は熱に弱いので、加熱しないで摂取することをおすすめします。
基礎代謝をアップさせる食材として、ちょっと意外に思えるのが、緑茶。茶カテキンは消費エネルギー量を増加させます。また、高濃度茶カテキンを摂取すると、肝臓での脂質代謝が活発になるといわれています。
本格的にダイエットをしたい、健康を考えたいという方であれば、運動も一緒に行うことが好ましいでしょう。これらの食材を組み合わせれば、メキメキ痩せボディも決して夢ではありませんよ。
文:佐藤まきこ
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