食卓の定番メニュー、野菜炒め。肉も野菜もバランスよく摂取することが出来て、しかも簡単に作れるので、困ったときのお助けメニューという方も多いのではないでしょうか。
しかし、シンプルな料理だからこそ調理法は奥深いもの。特に野菜炒めは上手に作らないとベタッとしてしまいます。
今回は、野菜炒めをおいしく作るためのポイントをまとめましたので紹介します。
野菜の切り方は姿勢が大切です。猫背など姿勢が悪いまま切ると、包丁に体の重力がそのままかかってしまい、野菜の細胞が壊れてしまうこともあるそうです。
脇は軽く締めて立ち、手は体の前で直角になるように組みます。
ポイントは親指、人さし指、中指の3本の指です。
中指はあくまで支えとして添えるだけにし、親指と人さし指で挟むように持ちます。
刃先を上げて少し角度をつけながら、刃の真ん中までを使って切ります。
包丁が一番切れるのはスイートスポットと呼ばれる刃先から指2本分ぐらいの間です。
そのスイートスポットをうまく使って切れるよう、一度で切れない場合は、何度か同じ動きをして切ってもかまいません。
まずは肉からこんがりと炒めておいしさをギュッと閉じ込めてしまいましょう。
先に野菜を炒めると野菜の水分で肉がベトベトになってしまい、肉のうまみや肉汁も一緒に流れ出してしまうからです。
野菜は炒めることで中の水分が外に出てきます。
つまり、火力が強ければ強いほど野菜の表面から水分がどんどんで出てくるのです。
それを防止するためにも、炒める前に油をかけて野菜の表面に油の膜を作っておきましょう。
また、肉を先に焼いたことでフライパンが熱いようなら、少し冷ましてからの方がよいかもしれません。
下準備の時点でキッチンペーパーなどで野菜の余分な水分をふき取っておくことはもちろん、フライパンに入れる際も、もやしなど水分の多い野菜は最後に入れるなど工夫すればより水分が出にくくなります。
自宅にテフロン加工のフライパンがあれば、余分な油分や水分をはじきやすくカラッと炒めることができるので、ぜひ使ってみてください。
こまめに箸で混ぜたほうが早く火が通るのでは、というのは間違いです。
こまめに混ぜてしまうと逆にフライパンからの熱がどんどん外へ逃げてしまいます。
材料に火を通すためにも、2〜3分ごとにひっくり返すように混ぜるだけにしておきましょう。
火の通りにくいにんじんなどが柔らかくなってきたら、いよいよ味付けです。主体となる調味料(塩炒めなら塩、オイスター炒めならオイスターソース)を入れた後、2〜3分炒めて味をなじませます。
その後、こしょうやしょうゆ、ごま油などで味を調えすれば完成です。
いかがでしたか。今まで何となく作っていた方法が、実は間違っていたのだと思った点もあったのではないでしょうか。この機会に、家族をあっと言わせる野菜炒めを究めたいですね。