女性は男性に比べて、骨粗しょう症のリスクが高いといわれます。「骨粗しょう症なんて、歳を取ってから気をつければいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、実は、若い頃の運動量などが、骨密度に関係するそうです。
ここでは、若い頃から始めたい、骨粗しょう症予防に効果的なウォーキングについてご紹介します。
ウォーキングが骨粗しょう症予防にいい理由は、骨に適度な刺激が伝わることだといいます。
骨粗しょう症予防には、骨密度を上げることがポイントになりますが、ウォーキングなどの運動を行うと、骨に微量の電流が流れ、骨密度が上がることに繋がるようです。
さらに骨密度を上げるためには、水泳などの重力のかからないスポーツをするよりも、重力などの負荷をかける運動のほうがいいようです。手足にウェイトをつけたり、ダンベルなどを持って歩くことも、骨密度アップに効果があるといいます。
ウォーキングをするなら、夜よりも昼間の方がおすすめです。その理由は、太陽光を浴びることで生成されるビタミンDが関係しています。このビタミンDはカルシウムの吸収率を高め、骨を丈夫にしてくれるのです。
ビタミンD自体は、サケといった魚類や干しシイタケといったきのこ類など、食事で取り入れることができるほか、日光に当たることで体内で作り出すことも可能です。意識的に太陽光を浴びる時間を作ってみましょう。
仕事などをしているとなかなか昼間にウォーキングはできませんが、朝早く起きて一駅分歩くなどの工夫で習慣づけることができます。買い物のついでや、散歩のようにブラブラと歩くだけでも効果があるので、隙間の時間をうまく使うといいですね。
ウォーキングは、30分程度から始めるといいでしょう。最初から無理をするといけませんので、徐々に時間を延ばしていくようにしてください。
ビタミンDの恩恵を受けるには、15分程度の日光浴が必要です。夜にしか歩けない場合は、昼休みなどに15分ほどの日光浴を取り入れ、夜に30分ほどウォーキングするといった工夫をしてみてもいいでしょう。
夜型生活をしている人は、骨粗しょう症のリスクが高まるといいます。仕事柄、日に当たることがないという方は、日光浴とウォーキングを習慣づけて、若いころから骨を丈夫にする対策をしていきましょう。
文:杉浦優子