皆さんは「冬季うつ」という言葉をご存じですか?秋から冬、日照時間が短くなることが原因で、無気力感、寂寥感、過食、眠気などの症状が出る季節性情動障害(季節性うつ病)のひとつです。
この「冬季うつ」、一番の改善方法は規則正しい生活を送り、朝方、日光に当たることですが、軽い運動も効果的なのだとか。ここでは、憂鬱な気分をすっきりさせるエクササイズをご紹介します。
冬季うつは、気候や日照時間という自然環境に起因しているため、自分ではどうすることもできないという難しさがあります。
そこで取り入れてほしいのが、エクササイズです。
冬季うつの原因のひとつは、自律神経のバランスの乱れです。通常、人は朝日を浴びることで覚醒し、一日を元気に過ごすことができるのですが、冬は起床時刻になってもまだ外が真っ暗ということが多いですよね。
覚醒する前に一日が始まると、体内リズムにメリハリがなくなります。これが自律神経の乱れのきっかけになるのだそうです。寒さで緊張しっぱなしでいれば交感神経が優位になり、不眠などの症状も出てきます。
しかし、エクササイズで身体を動かすと交感神経が活発になり、「覚醒」のスイッチが入ります。これが自律神経が整うきっかけになるのです。
リフレッシュ感を得られればストレス発散にもなります。ストレスは自律神経を乱す原因のひとつなので、複合的に考えても、エクササイズはとてもおすすめだということです。
まず行っていただきたいのが、エア自転車こぎのエクササイズです。下腹に力を入れるので、ダイエットにもいいですよ。
30〜60秒のインターバルを挟んで、2セット行います。その次は、逆回転を2セット行えば終了です。きつければ頭を上げなくてもOK。一定のリズムが自律神経に働きかけ、整えてくれます。
こちらも簡単なエクササイズです。
これを5回繰り返すだけでOKです。便秘が気になる人も、ぜひこのエクササイズを試してみてください。
これらのエクササイズは、寝る前を避け、朝に行うと効果的です。エクササイズをしても気分が晴れず、精神的につらい「うつ」症状があるという場合は、お医者さんに相談してくださいね。
文:杉浦優子
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