毎年、インフルエンザの予防接種を受けなくてはいけないと分っていても、ついついタイミングを逃していませんか?大流行してから慌てて受けても遅いのです。
インフルエンザの予防接種に関わるあれこれを解説します。
〝予防〟という言葉が付いていますが、実際にインフルエンザの感染予防は、ほぼ不可能と言われています。では、なぜ予防接種を行うのかというと、発症の抑制と、症状の軽減化が望めるからです。
予防接種を受けていなければ、下手をすると症状が重症化しますので、保険と思って受けておくのがいいでしょう。
インフルエンザは、年によって流行する型が違うため、「今年はこれが流行するだろう」という予測でワクチンがつくられますが、そのウイルスが本当に流行するかどうかは、神のみぞ知ることです。
しかし、すでに判明しているリスクの高いウイルスについては、それに適合するワクチンが含まれているそうなので、やはり受けるべきでしょう。
残念ながら、この効果が期待できるのは、接種してから2週間後〜5カ月くらいまでです。そのため毎年受けなくてはいけません。
お勤めをされている人は、会社で予防の取り組みをしていれば、受けることが可能です。就業時間中に打てますし、休みを取る必要がないのでオススメです。費用負担も会社持ちが多いようです。
そうでない人は、地域の医療機関やかかりつけの医院などで受けることが可能です。お住まいの市区町村の保健所や保健センターなどに、どこで受けられるかを問い合わせてみましょう。
健康保険は適用されないため、全額自己負担です。大体3000円ぐらいが相場といわれていますが、接種する医療機関によって上下があります。
ちなみに13歳未満は2回打たないと効果がないので、やや高額になります。高齢者については、自治体から補助が出るところもあります。2015年から4価ワクチンになったので、料金が上がっているところもあります。
日本では、インフルエンザは例年12月〜3月頃に流行し、例年1月〜2月に流行のピークを迎えます。
先ほども説明しましたが、予防接種は接種後2週間たたないと、効果が表れません。つまり、ピークの2週間前には受けていないと意味がないのです。遅くとも12月中までには済ませましょう。
多くの医療機関では、10月に入ると受けられるようになります。ピーク前には医療機関は混みますので、少し早めに受診したほうがいいでしょう。
文:編集部ライター S.I