海外旅行でいちばん困るのが、具合が悪くなったとき。特に英語が苦手な場合は、どうすれば体の不調を伝えられるかわからず、困ってしまうこともあるでしょう。
今回は「熱っぽい」「体温計を借りたい」など、体調が悪くなったときに備えて知っておきたい便利なフレーズをまとめました。
短いフレーズは覚えておき、長いものは手帳やスマホにメモしておいてみてはいかがでしょうか。
慣れない土地では体調を崩しやすいもの。しかし、海外で体調が悪くなった時に自分の症状を伝えるのも一苦労、なんていうこともありえます。
たとえば「体温計を借りたい」と思っても、そもそも「体温計」は英語で何と言うのか知らなくては、途方に暮れてしまいます。
頭痛や熱があって話すので精一杯なのに、その場で調べたりする手間がかかるのは困りものです。そんなときに備えて、知っておきたい英語のフレーズを紹介します。
まずは上で挙げた「体温計」ですが、英語では「Thermometer」と言います。
「体温計を貸してください」:
「May I borrow a thermometer?」
こう伝えると、ホテルの人は「What’s wrong?」とか「Are you OK?」など、どうしたのか尋ねてくると思います。
その場合は、熱っぽいです、寒気がします、など、より具体的に体調を伝えましょう。
具体的に、体のどこが悪いのか伝えるのに使える英語フレーズには以下のようなものがあります。
日本語で「痛い」と表現するものは、英語に置き換えると「I have a ~」になることが多いです。
「熱があります」:
「I have a fever」
「頭痛がします」:
「I have a headache」
「お腹が痛いです」:
「I have a stomachache」
また、気分・気配に関するものは「I feel ~」になることが多いです。
「寒気がします」:
「I feel cold」
「気分が悪いです」:
「I feel sick」
「吐き気がします」:
「I feel sick to my stomach」
また、症状が定かではないというときは、「I think」(~と思う)を前につければOK。
では、ここまでのおさらいです。
「体温計を貸してください。熱があると思うんです」:
「May I borrow a thermometer? I think I have a fever」
体温計を借りて体温を測定したところ高熱が出ていました。そんなときは「high fever」を使います。
「高熱です」:
「I have a high fever」
ちなみに、「微熱」は「slight fever」や「mild fever」と言います。
「38℃の熱があります」:
「I have a fever of 38 degrees Celsuis」
ここで注意しなくてはいけないのが、温度の単位が違う場合。例えばアメリカでは温度の単位は日本の摂氏(摂氏)と違い、華氏(かし)を採用しています。華氏は「Fahrenheit」と言います。
38度は華氏に直すと約100度なので、「I have a fever of 100」と伝えましょう。その国で使われている単位で答える場合は、単位は略しても通じます。
体温計を借りた場合は、そこの国の単位になっているはずなので、表示された数字をI have a fever of ~」というフレーズで伝えるようにしてください。
海外では、「自分がどうしたいか」を伝えるのが大切です。もし体調が悪くなった場合、自分がどうしたいかを伝えましょう。
薬を飲んで休めば治りそうだと言うときは、薬局の場所を訪ねてみましょう。
「近くに薬局はありますか?」:
「Is there a pharmacy near here?」
「最寄りの薬局までの道を教えてもらえますか?」:
「Would you direct me to the nearest pharmacy?」
病院に行きたい場合は、最寄りの病院の場所を尋ねましょう。
「最寄りの病院はどこですか?」:
「Would you direct me to the nearest hospital?」
「最寄りの日本語が通じる病院の場所を教えてください」:
「Would you direct me to the hospital that has Japanese speaking staff?」
「旅行保険が使える病院の場所を教えてください」:
「Would you direct me to the hospital that accepts traveler’s insurance?」
なお海外で病気になると医療費が高額になりがちなので、万が一の場合に備えて、海外旅行保険に入っておくと安心です。
動けないほど具合が悪い時は、救急車を呼んでもらいましょう。
「救急車を呼んでください」:
「Would you please call an ambulance?」
「ひどく具合が悪いです」:
「I am extremely ill」
これらに、腹痛や頭痛などの具体的な表現を組み合わせて、体調を伝えましょう。
持病や普段薬を飲んでいる場合は、申告するようにしましょう。
持病は英語で「chronic illness」。Chronicは「慢性的な」という意味です。
「片頭痛持ちです」:
「I have a chronic migraine」
「普段薬を飲んでいます」:
「I am on medication」
注意すべきなのは、「薬」を言いたいときはdrugではなくmedicationを使うようにすること。
drugは麻薬などの薬物を指すので誤解が生じるおそれがあります。使わないようにしましょう。
海外旅行中、不調を感じたときに使える様々なフレーズを紹介しました。
もちろん、せっかくの旅行中なのでこういったフレーズを極力使わず、元気に過ごせるのが理想的です。しかし、転ばぬ先の杖ということで覚えておくと安心です。
また、英語が通じたとしても、たとえば子供や赤ちゃんの体温計のように、なかなか借りにくいアイテムもあります。そんな場合は、日本から専用の体温計を持っていっておいたほうがよいかもしれません。
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