イライラしているとき、その怒りは、“自分をイライラさせたもの”へ向かっていると思います。しかし、根本的な原因は、あなたの生活習慣の中にあるかもしれません。
ここでは、あなたのイライラを誘発しているかもしれない生活習慣をご紹介します。当てはまる生活習慣がある方は、ぜひ改善してみてください。多少のことではイライラしない、穏やかなあなたになれるかもしれません。
仕事上、早寝早起きが難しい方もいるかもしれませんが、基本的に早寝早起きはイライラしない心をつくるのに重要です。幸せホルモンとも呼ばれる“セロトニン”という物質がありますが、それを増やすのに朝日がとても重要だからです。
朝日を十分に浴びずに、バタバタと乗り物に乗り、会社や学校に入る。日光を浴びないまま夕方になって家に帰る。そういった生活をしていると、セロトニン不足に陥る可能性大。このセロトニンが不足すると、うつ病や不眠症になることもあります。
毎朝早めに起き、すぐにカーテンを開けて朝日を浴びます。できることなら、お仕事や授業の休憩時間に外に出て、日光を浴びるのもいいですね。幸せホルモンを増やして、イライラしない心づくりをしましょう。
上記に書いたセロトニンを増やすのにも効果的なのが、運動。ウォーキングや踏み台昇降などの、一定のリズムを刻んで行う運動で、セロトニンは分泌されます。
難しいことを考えなくとも、私たちは適度な運動をして汗をかくと気持ちがいいことを、これまでの経験で知っています。心を安定させるためには、健康な体がなくてはいけません。
特別に時間をつくって取り組まなくても、ライフスタイルの中に、少しずつ体を動かす習慣を取り入れていくだけで、体と心が軽くなることを実感していただけるのではないでしょうか?
食事とイライラ、あまり関係ないように思われる方も多いかもしれませんが、栄養過多や栄養不足、ドカ食いや極端なダイエットなどの食生活の偏りは、心を不安定にし、イライラしやすい状態にしてしまいます。
一番オススメな食事は日本食。栄養バランスのとれた日本食は、心も栄養いっぱいにしてくれる万能な食事です。ほかには、カルシウムを多く含む牛乳、小魚、大豆製品なども積極的にとりたい食材です。
食事は、ストレスを発散させてくれる方法にもなりますが、ストレスを感じて甘いものをドカ食いしたり、深夜に満腹になるまで食べてそのまま眠るなど、その時は気持ちよくても後からしわ寄せがきますので、できるだけやめたい生活習慣のひとつです。
睡眠不足のまま会社に行くと、ミスが多くなったりミスをした人にイライラしたりと、心が安定しにくい状態になってしまいます。睡眠は、疲れやイライラを癒す大切な時間です。
寝不足になる原因のひとつとしては、室温が適温ではない、寝具が合わないなど、環境の問題が挙げられます。また、寝る直前までスマホやパソコンの画面を見ていると不眠症になりやすい、ということもあります。
寝る前にシャワーを浴びるだけという習慣の方は、ぬるめのお風呂にゆっくりつかるのも、よい睡眠をとるためにはオススメです。積極的によい睡眠をとる工夫をして、睡眠の質を上げましょう。
イライラしないための生活習慣は、基本的な規則正しい生活の中にあります。規則正しい生活で心身ともに健康であることが、イライラを少なくすることにつながります。できることから習慣化してみてください。
文:編集部ライター M.T