「冬って一番きらいな季節なんだよね」と、冬はラン休業。「今年の夏は暑すぎるでしょ!」と、走る気になれない夏。
そんな私にとって唯一、スイッチが入るのが初夏。
皇居を走っても、外苑を走っても、公園を走っても、緑の香りがするんです、この季節。
日常では、なかなか感じられない自然に触れる時間。走る友人たちに「今日、走ったよ~」というと、「えっ、なんで?」と、普段サボってばかりなので、驚かれるのですが、この時期のランニングが好きなんですね、わたし。
この時期から毎年ボランティアで作っている「ランガール★ナイト」の運営ミーティングも白熱します。より具体的にステージやナイトマーケットなどのコンテンツを詰めていくんですね。
そもそも「自分たちが出たい大会を作ろう!」と始まった「ランガール★ナイト」も今年で6年目に突入します。
大会運営に関わるメンバーは全員女性、全員ボランティア。
共通点は「走ることが好き」「走る女性のパワーを信じている」ことでしょうか。ランナー目線、女性目線で大会を作っているので、自分自身が「走ること」で大会作りに繋がっていく……。走っていないと気持ちも分からないし、今の気分も分からない……。
この大会作りがあるから、この季節になると“ランスイッチ”が入るのかもしれません。
活動はボランティアなので、「出来る人が、出来ることを、出来るだけ」といったスタイル。
だからといって手を抜くわけではありませんが、長く続けていると、女性にはいろんなライフステージがあります。
妊娠・出産もそうですし、仕事が変わる人もいたり、大きな仕事に取り組む人もいたり。
そんなとき、役割分担を変えたり、一年お休みできたりするのは、女性に優しいスタイルだなーと。
出産でしばらく走る時間が取れなかったメンバーも、子育てが一段落したあと、必ずランライフに戻っていきます。出産・子育てでスポーツをやめてしまう人も多いけれど、ランガールのメンバーは100%、ランライフに戻ってくる。
もちろん、走るペースは人それぞれですが。
「ランニングを始めて1年以上継続できたランナーは、約24%にとどまり、68%の人が半年以上継続できない」
と、有森裕子さんが日本経済新聞で書かれていたのを読んで、普通は、続けることって始めるよりも難しいんだ……と改めて。
そして、ランガールメンバーのランリターン率はすごい! と。
ランニングがすべてではないけれど、カラダを動かす習慣を持っていることは、あらゆる病気を予防してくれます。
今ではランニング(ウォーキング)がうつ病を改善するといった研究結果も。
産後の不安も、働くストレスも、カラダを動かす習慣を持つことで緩和されたり、前向きに取り組む体力をつけてくれたりするものです。
「持続」は何事も難しいものだけれど、続けるひとつの手段として、仲間(コミュニティ)があるのは、とても大きなこと。
私自身も、波はあって、日々の忙しさに疲れてしまい、「走りたくもない!」という心身の状態だった頃も正直あります。←頻繁にあるかも(笑)
それでも、やっぱり走ろうかなーと思えるのは、仲間と大会を作っていることが、ランが続いている理由のひとつだと思います。
人それぞれ自分に合った場所やコミュニティがあると思うけれど、もし、「ランニングをしていたけれど……」「シューズは持っているけれど……」と、走ることをお休みしている人がいたら、私たちの大会作りをちょっとサポートしてみませんか?
一日限定! 走る女性たちのパワーに触れてみると、リスタートできるかもしれません。
●9月12日(土)
ランガール★ナイト Vol.6@お台場海浜公園
今年のテーマは「RUNderful LIFE!~ランのある、素晴らしい日々~」です。
ランガール★ナイト詳細情報は下記サイトへ。
http://rungirlnight.jp
※写真は今年のランガール★ナイトのボランティアスタッフTシャツ。
こんなビビッドカラーのお揃いのTシャツを着て走ったら、きっと気分も上がります!
文:坂本真理
写真:ランガール★ナイト提供
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