アロママッサージで使うエッセンシャルオイルは刺激が強いため、単独ではマッサージに使えません。エッセンシャルオイルは薄めて使うのですが、このときに薄める液体をキャリアオイルと呼びます。
キャリアオイルは濃度を薄める以外にも、マッサージを滑らかにし、肌に浸透させやすくする効果があります。またキャリアオイルにはビタミンなどの成分が含まれており、スキンケアや食用としても気軽に使えるのが特徴です。
今回はキャリアオイルの効果や使い方を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
アロママッサージをするときには、目的に合わせてエッセンシャルオイルを選びます。ただし、前述の通りエッセンシャルオイルだけでは刺激が強いので、ベースオイルとも呼ばれるキャリアオイルで希釈するのが一般的です。
キャリアオイルにはエッセンシャルオイルを薄める以外にも次のような効果があります。
エッセンシャルオイルは脂溶性なので、揮発性が高いのが特徴です。しかし、キャリアオイルと混ぜることで揮発性が低くなり、皮膚の上でエッセンシャルオイルの成分をとどめておくことができます。
キャリアオイルにもビタミンやミネラルなどの栄養分が含まれています。エッセンシャルオイルは皮膚を通して体内に成分が入り込み効果が現れるのですが、同時にキャリアオイルの成分で皮膚に栄養を与えることも可能です。
エッセンシャルオイルにキャリアオイルを混ぜることで、もともとの成分とキャリアオイルの栄養分が混ざり、皮膚に浸透しやすくなります。
エッセンシャルオイルは、キャリアオイルと混ざると揮発性が低くなり皮膚に浸透しやすくなるので、肌を柔らかくする効果が得られます。さらにオイルの油分は皮膚との摩擦を軽減するので、マッサージが滑らかになるでしょう。
アロマオイルを使ってマッサージをするときは、キャリアオイルと一緒に使用します。ここではキャリアオイルの使い方について紹介します。
エッセンシャルオイルと混ぜてボディーマッサージに使います。マッサージの前にエッセンシャルオイルとキャリアオイルをブレンドしておきましょう。ビーカーにキャリアオイルを先に入れておき、その後にエッセンシャルオイルを数滴入れます。入れる量はキャリアオイルの1%以内になるようにしましょう。
最後にガラス棒などで良くかきまぜたら完成です。
キャリアオイルは単体で使用することも可能で、単体で使った場合には肌の乾燥を防ぐなどの保湿効果が得られます。お風呂上りに全身に薄くのばし、顔に使う場合は化粧水で整えてから使いましょう。
キャリアオイルは、髪を乾燥やドライヤーの熱から守ってくれます。髪を乾かすときタオルドライのあとに、手に取ったキャリアオイルを髪全体に薄くのばしましょう。またシャンプーの前にキャリアオイルで頭皮をマッサージしておくと、汚れが浮きやすくなるので、頭皮のケアにも有効です。
キャリアオイルは100種類以上もあり、中には食用として取り入れられるものもあります。料理で使っている食用油をキャリアオイルに変え、揚げ物やサラダのドレッシングなどとして使用することも可能です。
キャリアオイルは種類が豊富で効果もさまざまです。キャリアオイル同士のブレンドでも、さまざまな効果が期待できます。
誰でも気軽に使い始めることができるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。