身体を温める食材として定番の生姜。すりおろしたり、刻んだりして使うことが多いと思いますが、寒さが増すこの時期は「干し生姜」を活用してみては?干した生姜を利用することで、風邪予防や血行改善など、忙しい現代人の味方として働いてくれます。
「生姜は身体を温めるもの」という認識は一般に浸透していますが、生姜ならなんでもいいわけではありません。
生姜には、「ジンゲロール」という成分が含まれています。ジンゲロールには、血管を拡張させる作用がありますが、身体の表面などの血流を促進させて汗をかかせるため、場合によっては体温が奪われて冷えることにつながります。
では、温活に生姜を利用するにはどうすればいいのでしょうか。それには、生姜を加熱または干して、ジンゲロールを「ショウガオール」という成分に変換させる必要があります。
ショウガオールは、血管を拡張させて血行を促進し、体内の脂肪や糖質を燃焼させる効果があります。そのため、熱を奪うことなく、身体の体温を上げることができるのです。
ここでは、手軽にショウガオールを摂取できるよう、干し生姜の作り方をご紹介しましょう。
干し生姜の作り方はとても簡単です。生姜を薄切りにしてザルなどに並べ、干すだけ。水分を完全に飛ばすためにも、数日は干しましょう。
もっと手早く作りたいという方は、電子レンジで10〜20秒ほど加熱してください。焦げやすいので、様子を見ながら加熱しましょう。
干し生姜は、密封容器などに入れて保存しましょう。スープのだしを取るときに入れたり、紅茶に入れたりして活用できます。食感がパリパリしているのでチップスのように直接食べてもいいですね。
干し生姜には血行改善のほか、胃腸の働きを整える効果もあります。ただし、胃の粘膜が弱っている時は胃が刺激されてしまうので、摂りすぎは注意です。すりおろす手間がないのでお手軽!ぜひ、寒い季節の温活に役立ててください。
文:杉浦優子
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