ウォーキングをしている人のなかには、暑い夏に挫折してしまう人も多いようです。せっかく習慣になったウォーキングを、中断するのはもったいないですよね。今回は、夏場でもウォーキングを続けるコツをご紹介します。
まず、ウォーキングでいちばん大切なのが、靴選びです。なるべく専門店での購入をおすすめします。足の形や歩き方のクセは人それぞれのため、歩きやすいシューズを選ぶのには、プロのアドバイスが欠かせません。
シューズ選びは足がむくんでいる午後がベスト。ウォーキングで使う靴下も持参すれば完璧です。服装は、専用のウェアも豊富に市販されていますが、手持ちのものでも十分です。
ポイントは、着心地がよく、着ている感覚が少ないもの。また、ヒップバッグのように両手が自由になるバッグを用意して、飲み物、現金、ICカードなど最低限のものを入れます。
夜間の場合は、リフレクター(反射板)を着用すると安全です。また、女性が早朝や夜に歩く場合は、なるべく人通りの多いルートを選びましょう。防犯ブザーも有効です。
イヤフォンで音楽を聴きながら歩くのは、背後からの接近に気付きにくいため、とても危険。夏場は涼しい早朝や夜間に歩くこともあるため、安全面には注意しましょう。
気温と湿度をチェックして、その日のウォーキングのメニューを決めます。気温が26度を超えたら、暑さ対策は必須です。また、湿度が10%上がると、体感温度は1度上がります。
歩くのは朝夕の涼しい時間帯がベスト。通常よりペースを落としぎみで歩きます。少しでも体調に変化があったら要注意。もしも、目まいや頭痛がしたら、すぐに涼しい所で休みましょう。ウォーキングコースは、街路樹がある道や木陰の多い公園などがおすすめです。
夏の対策として気になるのが、紫外線と熱中症。UVカット素材のウェア、日焼け止めクリーム、サングラス、帽子などを活用しましょう。
熱中症対策としては、速乾性や清涼感のある高機能ウェアが便利です。また、水分補給はこまめに少量ずつ、喉が渇いていなくても飲みましょう。もし、途中で喉が渇いてきたら、それは赤信号。喉の渇きを感じるときには、身体は脱水状態になっています。
無理なく続けるには、楽しみを見つけるのがポイント。ウォーキング後のスポーツドリンクは格別ですし、食事もおいしくいただけます。夏の夕暮れはロマンチックで、街路樹は秋を先取りした紅葉が始まっていることも。ウォーキングなら季節を感じ取りながら歩けます。
さらに、一緒に取り組む仲間がいれば、もっと楽しいですね。歩きながら会話をしたり、アドバイスをし合ったりもできます。
また、ウォーキングの記録を残しておくのも、おすすめです。ルートや距離だけでなく、体調、感想、美しい景色や道端の発見など、何でもいいので残しておきましょう。記録は頑張った証しであり、励みになります。
少し対策を工夫すれば、夏でも楽しくウォーキングを続けることができます。夏こそ快適にウォーキングを楽しんでみませんか?
文:川久保祐子