数ある有酸素運動の中でも比較的気軽に行うことができるウォーキングですが、せっかく運動するのであれば時間や距離などにも意識を向けてみましょう。ウォーキングは効率良く脂肪を燃焼させることができるのが利点ですが、ただ歩くだけでは本来の効果は得られない場合もあるのです。
今回は、より高い効果を得られるウォーキングののベストな時間や距離についてご紹介します。ぜひ正しい知識を持って効率の良いウォーキングを行ってください。
歩き始めてから一定の時間が過ぎると、脂肪が燃焼され始めます。ウォーキングを行うにはどれくらいの時間と距離がベストなのでしょうか。
体の脂肪は歩き始めてから20分以上経った時にようやく燃焼され始めます。そのため最低でも30分以上は歩き続けるのが好ましいとされています。
また、運動不足になりがちな現代人の生活では、厚生労働省が設定している目標歩数から6000歩以上が足りないと言われています。1秒に2歩歩く計算ですと、やはり最低でも30分以上は歩くのがベストです。
最初は目標を30分に設定し、徐々に増やしていくなどの工夫を行うと続けやすいでしょう。
ウォーキングをするのに最も適している距離は10km程度と言われていますが、ウォーキングを始めたばかりの初心者にとって10kmという距離はなかなかハードなものです。
心に負担をかけず長く続けるためには、あまり最初から無理をしてはいけません。約1時間程度ですと、人によって個人差はありますが歩ける距離は約4~5kmです。最低でもこのくらいの距離を歩くことができれば脂肪燃焼にベストな距離となります。
ウォーキングは毎日続けることでより効果は上がりますが、無理な目標設定をしてしまうと逆に挫折しやすくなってしまうので、自分にとって負担にならない程度に行うのが良いでしょう。
最初は週に3~4日から始め、徐々に頻度を増やしていけるようにプログラムを作成していくことがおすすめです。
一日のうち、時間帯によって得られるウォーキング効果に違いがあります。具体的にはいつウォーキングをするとよいのでしょうか。
最もウォーキングに適している時間帯は、朝食前の朝の時間帯です。朝の光を浴びながら歩くことで体内時計がリセットされ、最もダイエットに良いとされているほか、朝の光は気持ちを前向きにし、精神面にも効果をもたらします。
次に適している時間帯は夕食前です。一日の中で最も体温が高くなるため代謝が良く、脂肪が燃焼されやすい時間帯だとされています。なかなか朝食前に時間を取れないという人が多いので、最もウォーキングをする人が多い時間帯だと言えるでしょう。
夜のウォーキングは朝に行うよりも睡眠の質が上がるとも言われています。ただし、暗い時間に車道付近を歩く場合は車などには十分に気をつけましょう。
ウォーキングは気軽にできる運動であるため深く考えずに行いがちですが、時間や距離などに細かく意識を向けてみるとより効果が得られます。
都合によっては長時間歩くことは難しいという人もいると思いますが、最低でも30分以上は歩くようにすると良いでしょう。また、なるべく毎回同じ時間帯に歩くことでもより高い効果が得られるので、自分の生活の中でウォーキングを習慣化させることが大切です。