企業の社長や重役、それに高い収入を得ているビジネスマンは、時間を有効に活用するためにも、専用車やタクシーなどを使っている…。そんなイメージはありませんか?
でも、実は年収が高くなるほど、一日の歩数は上昇していき、年収が1,000万円を超える人はなんと一日8,500歩以上を歩いているんです。
20代以上の男女231名に行われたアンケート調査の結果をここでご紹介しましょう。一日の平均歩数を聞き、それを年収ごとに分類すると、とても興味深い結果となりました。
年収400万円未満の人の一日平均歩数は6,763歩、400~600万円は7,000歩、600~1,000万円は8,323歩で、1,000万円以上は8,516歩と、年収が上がるほど見事に歩数も増えているのです。400万円未満と1,000万円以上の差は1,753歩にもなり、決して無視できない数字といえるでしょう。
参考:みんなの「からだデータ」白書2015
では、なぜ高収入の人ほど平均歩数が多くなるのでしょうか?その理由のひとつに、健康への意識の違いがあるでしょう。年収が高い人ほど、仕事と同じくらい健康や身体への意識も高いことがうかがえます。
日本のサラリーマンはとくに、自分の健康や家族のことより仕事を優先する生活パターンが多く、年収もイマイチのまま身体を壊すだけの悪循環に陥りがちです。
また、仕事がデキる人ほど限られた時間を有効活用するのが得意ですから、あえて‟歩く”という選択をして、歩きながら新しいアイディアを練ったり、次の仕事へのリフレッシュ時間にあてたりという人が多いのかもしれません。
また、上記と同じ調査で、年代別に平均歩数を調べたところ、30代よりも40代、40代よりも50代の方が平均歩数が多いことも判明。若い人ほどすぐに疲れて電車やタクシーに頼ってしまったり、遠くよりも近場で安易に済ませたり…といった傾向があるようです。
年収が高いほど、年代が上がるほど、一日の平均歩数が多くなるのは偶然の結果ではないはずです。今の生活に満足せず仕事でももっと向上していきたいと思うのなら、まずは歩数計をつけて、自分が一日何歩歩いていて、どのくらい増やしていけばよいかを考えてみるのも、面白いかもしれませんね。
文:佐藤まきこ