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【教えて、ドクター!】「40歳」を過ぎたら寒さを感じづらい!?

【教えて、ドクター!】「40歳」を過ぎたら寒さを感じづらい!?

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【教えて、ドクター!】「40歳」を過ぎたら寒さを感じづらい!?

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曲率の高い肩や背中を温めて!

寒い毎日が続いていますが、その後、「空気」を上手に着ていますか?(笑)。同じ寒さでもたくさん着こんでいる人と薄着でも平気そうな人、寒さに対して強い人、弱い人の違いは何なのでしょうか。今回は、寒いと感じる「感覚」について、引き続き文化学園大学教授の田村照子先生にお伺いします。

「年齢を重ねるともに、活動レベルは下がり、産熱量が落ちてくることはよく知られています。もうひとつ覚えていてほしいのは、エイジングとともに『温度に対する感受性』も落ちてくるということ。つまり温度に対して鈍感になってしまうのです。と聞いてもふ~んと流されてしまいそうですが、実はこれは怖いことなのです。からだの傷でたとえるならば、痛みを感じないのと一緒。痛くないからといって手当てせずに放っておけば傷は悪化してしまうでしょう?

「温度に対する感受性」がなぜ衰えるのか。刺激を感じる細胞などの受容器の数が減っているのか、皮膚の感度が鈍っているのか、あるいは脳への伝達系が鈍っているのか、その仕組みについては、まだ詳しく解明されていないのですが、40歳を過ぎたころから感受性が落ちるのは確かで、特にひざ下部分の感覚が鈍ってくるのです。

自分では平気だと思って薄着をしていても、実はからだは冷え切っていて、低体温症などを発してしまうこともあるので要注意です。暑さに対しても一緒。お年寄りに熱中症が多いのもこのためなのです。年を重ねるごとに自分の感覚だけに頼らずに、外の気温などの情報に合わせて防寒することも大事です。

反対に子供に対して、大人の感覚で「寒いからたくさん着て」と指示するのは考えものです。子供はこれから成長していくなかで、抵抗力や産熱する力を身につけて、耐寒性を鍛錬していく段階。厚着ばかりしていると、その力が弱まってしまいます。

また、「肩」や「背中」など曲率が高い場所は、「冷え」を感じやすく、寒いという感覚と直結しています。凹凸でいうと、外側の凸部分のほうが熱が逃げやすいのです。同じ気温のなかにいても、胴体の前部分と外の背中側では背中のほうが冷えを感じます。肩や背中、膝など、曲率の大きいところを布で補うのも寒さ対策になりますよ。寒いときにショールをかけたり、家でははんてんを着たり…自然に行ってきたことも理にかなった衣服の工夫だと言えますね。

手足が冷えていると眠りはやってこない!

足が冷たくて眠れない…こんな経験をしたことはありますか? それにも理由があります。通常の睡眠は、体が温まり→血管が開くと→体の熱が出ていき→脳温が下がり→眠れるのです。足先が冷たいということは「血管を閉じろ」という指令が出ているので、体の熱は出ていかず、いつまでも眠れないのです。

眠るときの衣服については、昔実験をしたことがあるんです。①裸②パジャマ③締め付けのある服。この3パターンで試したところ、②のパジャマを着て寝るのがいちばんよく眠れるという結果に。裸も悪くはないのですが、やはり寝返りのたびに外の冷たい空気が入ってきて何度も覚醒してしまうのが難点でした。ホテルのように24時間空調がゆき届いる場所だと話は別ですが…。

この結果からパジャマ選びも締め付けがきつくないものが望ましいでしょう。ただし、大きすぎるのは風が入ってきてしまいます。適度なフィット感とゆとりのあるパジャマを選んでください」

外出時の洋服から家やオフィスで簡単にできる寒さ対策、そして睡眠時のパジャマまで、冷えに対応できる衣服のコツを学ぶことができました。冷えやすい体質だとあきらめるのではなく、服や小物を工夫することで、冷えの悩みは大きく改善できるのですね。今年は、快適な冬が過ごせそう。
 

※今記事は、文章・写真ともWacoal Body Bookより転載し、「Rhythm」にあわせ体裁を整えたものです。

先生/田村照子(文化学園大学名誉教授同大学院特任教授)
取材・文/大庭典子(ライター)

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