後編は、知っていると差がつく、美人度を上げるウォーキング術のポイントを紹介します。
清水春名(しみずはるな)
ウォーキングスタイリスト、モデルインストラクター協会テクニカルディレクター。自身のモデル経験を生かし、芸能事務所のウォーキング講師としても活躍し、数多くの一流モデルを輩出。女性が凛として美しく見える、オリジナルメソッドと的確なアドバイスで人気を集める。著書に「奇跡のハイヒール・ウォーキング」(世界文化社)。
「歩き方を美しく見せるには、腕の振り方が重要です。腕を前に振って歩くと、猫背になってしまいがち。肩甲骨をキュッとしめて、腕を後ろに大きく振ると、背筋が伸びて、凛とした雰囲気になります。簡単ですが心がけしだいで印象が大きく変わるので、ぜひ試してみてください。背中の後ろで腕というヴェールがひらひらとなびいているように…。指先まで意識して、ゆったりと腕を振るようにすれば、美人度が倍増します!」
「疲れないためには重心のかけかたを知っておくだけで違います。とくにヒールを履いていると、どうしても重心が前にかかり、つま先への負担が重くなりがち。そうなると前傾姿勢になり、せっかくヒールを履いていても台無しになってしまいます。ヒールを履いているときの重心は、くるぶしの真下にくるように。重心が正しい位置で安定すると、つま先に負担がかからず長時間立っていても疲れ知らずになります」
NGな姿勢
つま先重心になるとおなかが前に突き出てしまいます。タコや外反母趾の原因にも。
正しい姿勢
くるぶしの下に重心を置き、頭から一本の糸で吊るされるような意識をもつときれいな姿勢に。
「パソコンや書類を入れたバッグを片側だけにかけていませんか? いつも同じ側にかけてしまっていると、体の歪みにつながってしまいます。重たいバッグは骨盤を歪ませる脅威であると心得ておきましょう。たとえば、赤信号で止まるたびに持ち替えるなど、マイルールをつくっておくのもいいかもしれません。15分ごとに替えるくらいの頻度が目安です」
「夕方になると脚がパンパンにむくんでしまう女性は多いと思います。セルフケアを習慣にし、たまった疲れはその日のうちに解消しましょう。ハイヒールを履き続けると、アキレス腱や足首がかたくなりがち。足首を回したり、アキレス腱を伸ばすストレッチを取り入れて、じっくりとほぐしていきます。私は、入浴中のマッサージを心がけています。バスタブの中でふくらはぎを下から上にさするのを、繰り返し20分ほど行うだけ。毎日のフットケア習慣は美脚を手に入れる近道です」
「歩くときは、呼吸を止めないように意識しましょう。酸素を取り込みながら歩くことで、筋肉の動きもよくなります。さらに、一定のリズムで歩くと、ハッピーホルモンと呼ばれるセロトニンが増えるといわれています。リズムよく歩くだけで、精神が落ち着き、気持ちもポジティブになるのです。無理な運動や苦しいダイエットは続かないもの。毎日の通勤・通学での歩く時間を利用し、美しいからだと健やかな精神を手に入れましょう」
ひざを伸ばし、腕をヴェールのようになびかせて。リズムよく歩くと心も前向きになり、表情も明るくなります!
取材・文/川口夏希(ライター)
撮影/柏原真己
撮影協力/プロモデルスタジオ
※今記事は、文章・写真ともWacoal Body Bookより転載し、「Rhythm」にあわせ体裁を整えたものです。
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