みなさんは、日々の食事を疎かにはしていませんか?
仕事に育児、友人との付き合い…現代の日本人は時間に追われがちです。そんなライフスタイルを助長するかのように、特に都市部では、お金さえ出せば、気軽に、簡単にお腹を満たすことができます。
そんな世の中だからこそ、今一度、食について見直しませんか?
私たちの身体は食べ物からつくられています。栄養のバランスを考えた食事を摂ると、身体そのものが強くなり、自然治癒力も高まります。
逆に、口から入れる物が間違っていると、そこから病気になるのです。
健康をつくるのは、医薬品ではなく食べ物。身体に良い物を食べて、速やかに排出することが健康の秘訣です。
東洋医学では、血液の濁りが病気の原因と考えられています。
そして、キレイな血液と密接に関係しているのが腸です。最近は、不規則な食生活や過度の肉食などにより、腸に悪玉菌が増えている人が増加しています。
そうなると、血液に毒素が混じり、解毒(デトックス)する機能がある肝臓が、能力を発揮できなくなることもあります。このサイクルが病気を引き起こします。
つまり、正しい栄養を摂って、血液をキレイに保っていれば、病気にもなりにくいということです。
東洋医学では、薬には「上薬」「中薬」「下薬」の三種類があり、バランスの取れた食事を上薬、欠けたバランスを補うための健康食品等を中薬、医薬品を下薬としています。つまり、身体をつくる食事こそが本当の薬なのです。
医薬品は、病気には効果的ですが、副作用もあります。東洋医学の考え方では、身体全体を健康にするために、身体を基礎からつくり上げていきます。
東洋医学では、「今は病気ではないけれど、このままでは病気になる状態」を「未病」と呼びます。そして、身体の不調は、顔色や肌の色、味覚などの様々な部分に出ると考えられています。
栄養のバランスを整え、「未病」を事前に予防することが大切です。栄養のバランスが取れた食生活を送ることで、腸内環境が整い、キレイな腸から栄養が吸収され、全身に巡ります。
この機会に、一度ご自身の食生活を見直してみてはいかがでしょうか?
文:植屋浩幸