肌のターンオーバーの周期は、28日。美容への意識が高い方ならそう覚えていて、例えば、新しい化粧品を試すときも、28日をひとつのサイクルとして効果を検証しているのではないでしょうか。
ですが、28日というサイクルは、若いときまでの話。年齢が増えれば増えるほど、ターンオーバーのサイクルも長くなっていくものなのです。
肌は奥の方から新しい細胞が生まれ、それが徐々に上に押し上げられ、一番外側に到達すると寿命を迎えてはがれ落ちる、という仕組みで、つねに新しく生まれ変わっています。
新しい細胞が誕生してからはがれ落ちるまでの期間が、約28日といわれており、女性の生理周期とほぼ一致します。この現象は、28日後に肌細胞がすべて新しいものに変わるのではなく、皮膚を形成する一つひとつの細胞レベルで起きています。
肌のターンオーバーの理想的な周期とされるのが、前述した28日。しかし、これは20代の場合であって、年齢を重ねるとともにそのサイクルが長くなっていきます。
30代なら40日、40代なら55日という具合で、60代のシニア世代になると、なんと100日くらいかかる場合もあるといわれているのです。
つまり、それだけ古い細胞が皮膚の表面に残りやすく、新しい元気な肌細胞が生まれにくくなっているということです。
年齢以外に、肌のターンオーバーを遅らせてしまう原因として、紫外線を浴びることや、夜更かしによる睡眠不足などが挙げられます。メイクをしっかりオフしないことも、肌コンディションを悪化させる原因となり、ターンオーバーがどんどん遅れてしまうことにつながります。
アラサーを過ぎたら、自分の肌のターンオーバーは28日よりずっと長いと自覚して、さらに長くなってしまわないように、美肌ケアや、生活の見直しを図っていくことが大切です。
文:佐藤まきこ
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