一年で昼が最も短くなる日を“冬至(とうじ/12月21日頃)”といいます。何かと忙しい師走、寒さも強まるこの頃は、しらずしらずのうちに身体は疲れを溜め込んでいます。
そんなときは、頭皮のマッサージをすることでリラックスしましょう。今回はそのコツをご紹介します。
太陽の位置が一年で最も低くなり日照時間が最も短くなる日のことです。太陽の位置が一年で最も高くなる夏至と日照時間を比べると、北海道の根室で約6時間半、東京で約4時間40分もの差があるそうです。
また、冬至には「ん」のつくものを食べるといいといわれています。これを「運盛り」と呼ぶそうです。例えば、かぼちゃ(別名:南瓜(なんきん))、にんじん、だいこん、れんこん、ぎんなん…など、これらの食材を使った料理を食べて寒い冬を乗り切る生活の知恵といえるでしょう。
とくにかぼちゃを食べる家庭は多いかと思います。冬は緑黄色野菜が不足するので、カロテンやビタミンがたっぷりふくまれたかぼちゃは、冬の寒い時期を乗り切る大切な食材にもなります。積極的にとりたい野菜です。
年末の忙しさと寒さで、身体は疲れを溜めていますが、気がつかないうちに脳も疲れのサインを出しています。そんな脳の疲れを解放するには頭皮マッサージがオススメです。
疲れやストレスを感じたときに身体の中で真っ先に影響を受ける場所が実は“脳”。その脳の疲れを解放することが身体の疲れ緩和につながり、寒さでこわばった身体を温めてくれます。
そのときに意識すべきツボは「百会(ひゃくえ)」です。百会とは、別名「百の数、数多くの気(血液)が出会う処」という意味があるそうで、全身の経路の流れの司令塔でもあり、100種類もの感情がすべて集まる場所ともいわれている重要な場所です。
百会を刺激することは、全身の血行促進や頭痛改善、自律神経失調症の緩和にもいいといわれています。場所は、左右の耳を結んだ線と、額の中心から後頭部に向かう線がちょうどクロスする場所。少しくぼんだようになっています。
1. 「百会」をほぐす
ゆっくりと深呼吸しながら百会を押します。百会のまわりの痛い部分や硬いところもほぐしてください。
2. 後頭部もほぐす
首の後ろ、うなじの上のちょっとくぼんだ部分のすぐ上のあたりを押しながら、頭を左右に揺らすように刺激します。
3. センターラインを刺激
両手の4本指を使い、頭のセンターラインを百会から額に向かって前方にグッと押して刺激します。
ご紹介した頭皮マッサージは、お風呂上がりにおこなうと、より血流が良くなり、肩こりや頭痛、目の疲れの緩和も期待できます。
この時期のお風呂は“ゆず”を浮かべてみましょう。昔から、ゆず湯に入ると「一年間、無病息災で暮らせる」と考えられてきました。ゆずに含まれるリモネンという成分に、血行や新陳代謝を促進する働きがあるため、疲労回復が期待できるといわれています。
ゆずは冬の料理にもピッタリです。鍋や焼き魚、ゆず味噌やゆずドレッシングなど幅広く使えるので、ぜひこの時期の食生活に取り入れてみてください。
忙しい年末の疲れ緩和には、まず脳を緩めることから。頭皮マッサージでこわばった身体をあたためて、寒い冬を乗り切りましょう。
今晩ためしてみませんか?
参照:”オムロン式美人”企画『リズム美人の365日セルフケアダイアリー』
文:リズム編集部