電動歯ブラシをはじめて使い始める際に、必ず考えておく必要があるのが、ブラシのこと。各メーカーの電動歯ブラシには、さまざまな種類のブラシが用意されています。これらは、その目的や口の中のサイズによって選び分けるといいです。
では、替えブラシにはどんなものがあり、どのように使われているのかをみていきましょう!
電動歯ブラシには、さまざまなブラシがあります。その前に、まずは電動歯ブラシのヘッドのには次の2種類があります。
○角型(角形)ヘッド
○丸型(丸形)ヘッド
角型は、従来の手で磨く歯ブラシのようにヘッドが四角い形状をしています。一方、丸型は円形をしています。これらの違いは、やはり磨きやすさにあるといわれています。
角型のほうが、やはり従来の歯ブラシと似た形状であるため、磨きやすいと感じる人は多いようです。しかし、丸型のほうが、歯垢除去率が高いという説もあり、ただ使い勝手だけでは結果は分からないところがあるようです。
しかし、使いにくいものをわざわざ使う必要はないため、ヘッドの形状はお好みで選ぶようにしましょう。
では、電動歯ブラシの替えブラシはどのように選べばいいのでしょうか。替えブラシの種類を目的別にみていきましょう。
歯垢を効果的に除去しやすいブラシ形状になっているものです。例えば、オムロンの「音波式電動歯ブラシ HT-B312 メディクリーン」という電動歯ブラシには、4種類のブラシが搭載されています。そのうち、「トリプルクリアブラシ」という3種類の毛先が効果的に歯垢を除去できるものがあります。
歯や歯肉への刺激をできるだけ少なくするには、極細毛を使ったもので、通常よりもソフトにケアができるものがいいでしょう。
例えば、オムロンの電動歯ブラシのブラシには、「歯周ソフトケア」というブラシがあります。「極細マイルドブラシ」というブラシがそれに相当し、2種類の微細毛がついていうるのが特徴です。これが、歯の表面の凸凹、歯の隙間、歯周ポケットをやさしく磨くことができます。
奥歯、歯と歯の隙間、歯と歯茎の隙間などには、歯垢がたまりやすく虫歯や歯周病の心配があるところです。隙間を重点的に磨きたいのであれば、隙間に入り込んだ歯垢をかき出せるようになっているタイプの隙間ブラシがおすすめです。
例えば、オムロンの「すき間みがきブラシ」は、奥歯でも磨きやすいようにL字型になっています。磨きにくいところ、隙間、歯並びの悪いところなどに有効です。
歯茎マッサージをしたい場合、専用のブラシもあります。
例えばオムロンの「歯ぐきマッサージブラシ」は、通常のブラシ部分が、シリコン素材で作られています。必要に応じて通常の歯を磨くブラシと使い分けられます。
ステインとは、歯の表面に付着した着色汚れのことです。
コーヒーやたばこなどによって黄色や茶色になることがあります。このステインを除去したいという場合、ステイン除去専用の替えブラシを活用できます。オムロンでは「極細スパイラルブラシ」というステイン向けのブラシがあります。2種類のスパイラル毛がついており、ステインを効果的にかき出す仕様です。
このように、電動歯ブラシのブラシは目的に合わせて、好きなように付け替えて使うことができます。ぜひ自分の目的にぴったりのものを選んで、自分の望むデンタルケアを実施しましょう。
文:リズム編集部
監修:高島美祐 (神谷町デンタルクリニック)
高島 美祐(たかしま・みゆう)
早く確実に治したい方や、何度も再発してなかなか治らなかった方のために、マイクロスコープとCADを使った短期集中治療に特化した歯科医院「神谷町デンタルクリニック」を東京都港区虎ノ門にて開院。歯の病気が早産や生活習慣病、認知症につながることや、かみ合わせの不良により顔のバランスが乱れてしまうことなどを啓蒙している。超高齢化社会において、自分の歯をできるだけ長く残すための治療を実践しており、国内外からの来院がある。
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