安価で購入でき、しかも身体に必要な良質の栄養が摂れる食べ物「豆腐」。世間では、スーパーフードといった海外の優れた食材ばかりが注目されていますが、日本を代表する豆腐だってヘルシーで優秀な食材です。
しかも女性には嬉しい、大豆イソフラボンも摂取できて、低カロリーなのに栄養面は万全。さらにスーパーマーケットで1丁100円程度で購入できるという安さも魅力的です。だから、そんな豆腐を利用しない手はありません。
今回は豆腐を使ったダイエット法をご紹介します。
豆腐の原料は大豆。大豆に含まれるタンパク質は新陳代謝をアップさせ、太りにくい身体をつくってくれます。おまけに女性ホルモンのエストロゲンと同じような働きをする大豆イソフラボンも含まれているため、ダイエット時にありがちな肌荒れや乾燥の予防に効果的だといわれています。
さらに豆腐には、脂質や炭水化物の代謝に欠かせないビタミンB群、女性に不足しがちな鉄分が含まれており、低カロリーでありながら、栄養価の高い食品です。
昔から精進料理には豆腐は欠かせない食材で、日本を世界の長寿国にした理由の一つには、豆腐を食べているということもあるでしょう。世界のあちこちで和食の人気が高まり、日本の豆腐が「Tofu」となって、多くの人に知られている、というのも納得です。
また豆腐を積極的に食事にとりいれることをおすすめするのは、低価格であることも一つの理由にあります。スーパーマーケットでもコンビニでも100円程度で購入できる手軽さは、ダイエットを続ける上で大きなメリットとなるはず。
さらに豆腐は、冷奴や味噌汁、スープ、鍋、麻婆豆腐など、メインの料理にも箸休めの料理にも応用しやすく、料理のバリエーションが実に豊か。おまけに淡白な味のため、チーズケーキに豆腐をミックスするなど、スイーツにも豆腐を使ってヘルシーに仕上げることができます。
普段の食事に豆腐を使った料理を取り入れるのは、どなたにもおすすめ。加えて、本格的にダイエットをしたいという方には、夜に豆腐を食べる「夜だけ豆腐ダイエット」をご紹介したいと思います。
これは、朝食と昼食は普段どおりに食べ、夕食だけを豆腐に置き換えるという方法です。
夕食の量をセーブしたり、夜8時以降は食べ物を口にしないなど、夜に食べる量を抑えるダイエット法は体重をコントロールするうえでは基本。でも量を少なくすれば自分でも気づかないうちにストレスがたまってしまいます。
そこで、登場するのが豆腐。夕食は豆腐を中心にしたメニューにすることで、満足できるボリュームはキープしておきながら、カロリーを控えめにできるんです。
できれば、主食のご飯を豆腐に換えてみましょう。ごはんはお茶碗1杯250g程度で約250kcalで、豆腐1丁300g程度なら210kcalほどと、カロリーではそこまで大きな差にはなりません。しかし糖質の量がごはんより豆腐の方が少ないため、脂肪が蓄積しにくくなります。
ごはんを豆腐に換えるのは難しくても、たとえばステーキやハンバーグを食べていたところを、豆腐をメインに使った料理に変えれば、それだけでかなりヘルシーになることは想像できるでしょう。しかも消化しやすくお腹にやさしい豆腐ですから、これを続けていけば自然と摂取カロリーを抑え目にできるはずですよ。
飲み会が続いたあとなどは、この「夜だけ豆腐ダイエット」を取り入れると、疲れた胃腸を休めながら宴会太りも予防できるでしょう。ただし無理な目標を設定しすぎて、三食とも豆腐だけを食べ続けるような過度なダイエットは栄養の偏りや体の不調につながる恐れがありますから行わないようにしてくださいね。
文:佐藤まきこ
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