暑い日が続くと集中力が低下し、気だるさや疲労感を感じやすくなります。体調管理が不十分だと、さらにイライラやストレスがたまりやすく、不眠症に陥ることもあります。
インドやスリランカなどの熱帯の国々の人たちは暑い気候の中、どのように健康管理やストレスを軽減しているのでしょうか。
インドではなんといってもチャイです。日中40℃近い暑さの中、紅茶と牛乳で煮出したチャイに、たっぷりの砂糖とジンジャーやカルダモンなどのスパイスを加えます。一回に飲む量は50~60ccと少ないのですが、甘さと爽やかなスパイスが涼を呼び、元気が出てきます。
スリランカには、「キリテ」と呼ばれるローカルミルクティーがあります。甘くて辛いコロッケのようなロールを食べながら一緒に飲むと、ほっと一息、リラックスできます。
紅茶を飲むと体温を上げる効果があるので、より暑くなるのでは?と思われますが、血行がよくなり代謝を促すと、むしろ体感的には涼しくなり、汗が引いてリラックスした気分になります。
さらに紅茶に含まれるカテキン類とカフェインの利尿作用で内臓器官の働きが良くなると、食欲増進にもつながり、夏バテ防止にもなります。
頭がボーッとするような暑さの中では、クールな飲み物が爽快感を作り出します。冷たくて刺激的で、すっきりさせる効果のあるものです。
紅茶に含まれるカテキンは口内の粘つきをすっきりさせ、口臭予防にも役立ちます。この紅茶に炭酸を加えて喉越しを良くしたメニューが「ティーソーダ」です。炭酸入りなので、「スパークリングティー」とも言います。
アイスティーに炭酸やフルーツの果汁、フレッシュフルーツ、ハーブを入れるなどバリエーションも豊富。さっそく作り方をご紹介しましょう。
<作り方>
1)グラスにシロップと氷を入れる。
2)アイスティーを注ぎ混ぜておく。
3)炭酸を注ぎ軽く混ぜる。
4)カットしたフルーツを飾る。
夏の夕方はちょっと涼しくなり、バーベキューやカレーパーティーなど楽しいパーティーを開きたくなります。そんな時に見栄えがして、演出効果が高まるのがアイスティーの中にカットしたフルーツをたっぷり入れたティーパンチです。
カクテルグラスに注いで飲むと、夏の疲れもいやされます。ぜひ試してみてください。
文・写真:磯淵猛