どこでも手軽に利用できるのが魅力のティーバッグ。
茶葉で淹れる方が好きな方も多くいらっしゃると思いますが、ティーバッグでも風味豊かにおいしくいただける淹れ方があります。
ティーバッグの歴史と、おいしい淹れ方をご紹介します。
20世紀の初頭、紅茶の淹れ方に大きな改革が起こりました。ティーバッグの出現です。しかも、紅茶の国イギリスからではなく、アメリカで誕生したのですから衝撃的でした。
最初は絹の袋に茶葉を入れたもので、次はガーゼに包み、上部を糸で結びティーボールとも呼んでいました。やがて紙になり、合繊の不織布、今では三角錐のナイロンメッシュに入れて、中の茶葉が見えるようになっています。
ティーポットの淹れ方が王道と言われてきたイギリスでも、便利、簡単、早い、合理的と人気になり、今やティーバッグの普及率は95パーセントにも達し、紅茶の消費の主たる商品になっています。
ナイロンメッシュの三角錐型のものは、テトラ型と呼ばれ、紅茶の形状や品質が見えるので人気です。このタイプのティーバッグは、淹れ方によって風味が大きく違ってきます。その2つの淹れ方はこちらです。
1)ティーバッグをマグカップの中に先に入れ、上から熱湯を注ぐ方法
紅茶には多くの効能があります。カテキン類や紅茶ポリフェノールといった成分が、成人病の予防や免疫力のアップ、癒しやリラックス効果を発揮するのです。この紅茶パワーにさらにプラスアルファの機能を持たせるのが副材料です。
●スパイス類:シナモン、ジンジャー、クローブ、ナツメグ、カルダモン、ブラックペッパー
●ハーブ類:セージ、タイム、ミント(※1)、カモミール(※2)、ローズヒップ、ローズマリー、ラベンダー(※3)、レモングラス(※4)、レモンバーム
●フレッシュフルーツ:オレンジ、レモン、グレープフルーツ、ライム、リンゴ、ストロベリー、パイナップル、バナナ、メロン、ブドウ
ティーバッグと一緒にこれらの副材料を蒸らすことによって、紅茶にはない新たな香りや味が得られます。紅茶の効用だけでなく、副材料の持つ機能性を合わせることで効能がアップします。
ティーバッグをベースにして、簡単な料理を作るイメージで紅茶メイクを楽しんでください。
※1:子宮収縮作用もあるため、妊娠中の過剰摂取は控えてください。
※2:カモミールには子宮収縮効果があるため、妊娠中はお控えください。キク科のハーブティーのため、キク科アレルギー体質の方は注意してください。
※3:妊娠中や授乳中の安全性に対する情報がないため、妊娠中や授乳中の方は控えてください。
※4:子宮収縮作用もあるため、妊娠中の摂取は控えてください。
文・写真:磯淵猛
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