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写真作家たつろう「ベネズエラは本当に治安が悪いのか?」(前編)

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写真作家たつろう「ベネズエラは本当に治安が悪いのか?」(前編)

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世界には危険だといわれている国がいくつもあります。

中でもベネズエラの首都カラカスは、毎年「危険な都市ランキングTOP3」に入るほどの都市です。今回は、そのベネズエラを訪れたときの話をしたいと思います。

「特別な注意が必要」

ベネズエラは外務省の海外安全ホームページで、「渡航、滞在に当たって危険を避けていただくため特別な注意が必要」と毎年指定されています。だから、この国への渡航はいつも以上に気を引き締めなければなりませんでした。

特に首都カラカスには大規模なスラム街があり、国内で発生する凶悪事件の約20%がここで起こるといわれています。さらに、凶悪事件の約80%が銃によるもので、外国人の誘拐事件も極めて多いようです。

基本的に僕の旅は陸路で国境越えをするのですが、コロンビアからベネズエラのボーダーを越えるのは危険すぎるという情報を聞いたため、このときは空路で隣国コロンビアのボゴタからベネズエラのカラカスへ入りました。

空港での一夜

カラカスは治安の悪さで有名だったので、この都市はトランジットだけにして、すぐに別の都市サンタエレナに国内線で移動するつもりでした。しかしカラカスで航空チケットがうまく取れず、空港内で1泊することになりました。

たった1泊、それも空港内とはいえ、正直なところ、まったく生きた心地がしませんでした。国際線から国内線へ行くためには一度屋外に出なければならないのですが、そのたった100mほどの距離でも狙われるといわれていたくらいです。

tatsuro_june_1

空港内にはライフル銃を持った警官がウロウロ。

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空港内の床にストールを敷いて横になっていると、履いている靴を奪われそうになりました。荷物は枕にして死守。恐怖と不安でほとんど眠れませんでした。

恐怖心と好奇心との間で

翌朝にチケットをゲットして、空路でサンタエレナに到着。

まずは観光客の多くが宿泊するエリアまでバスで行こうとしました。しかし、バイクでしか行く手段がないと教えられ、仕方なく路地に出て、流しのバイクタクシーをゲット。ここで気をつけなければならないのは、ボッタクリ運転手や強盗タクシーを捕まえてしまわないよう、相手をよく見て慎重に選ぶことです。

tatsuro_june_3

目的地への途中、とても魅力的な、だけどいかにも危険そうな空気を漂わせている男性を目撃。勇気を出して恐る恐る、写真を撮らせてほしいと声をかけてみました。

すると、「お金を払えば撮らせてやる」と。

金額を問うと、なんと200ドルを請求するではないですか。

ちなみにこの国の公務員平均月収は7000円。なんと3倍もの値段をふっかけてきました。これは常軌を逸していると思い、一度は断念して去りかけました(基本的に、写真に関してチップを払うことはしないポリシーなので)。

しかしこのときばかりはモデルの魅力に負け、逃したらきっと後悔すると思い、交渉&裏技を使って15ドルほどの価格で交渉成立。たっぷり撮らせてもらいました。

tatsuro_june_4

いろんな場所に連れ回し、様々なポーズを要求したので、途中で彼は機嫌を損ねたのか、シャッターをきるたびに「Fで始まる4文字言葉」を連呼され、冷や汗をかきながらの撮影でした。

tasuro6_2

その後、サンタエレナの中心街に到着。宿を探していると、同じく日本人旅行者を発見、意気投合し、そのまま彼と同じ宿に泊まることにしました。この彼との出会いが、後に大きな事件(詳細は後編にて)に繋がることになるとは知らず…。

雄大な大地

翌日、このエリアで有名なロライマ山に登るツアーが催行され、同じ宿に泊まる多くの旅行者が早朝から出発していきました。このツアーは、跳ねないカエルや現代には珍しい太古の植物が観られるというもので、エンジェルフォールと並んでこの地域の目玉となっています。

しかし僕は興味がなかったのでスルー。運転手を見つけて、この地のサバンナを走りに出かけました。

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どこまでも続く大地。辺りは静かで、小鳥のさえずりと風の音しか聞こえません。

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カラカスの空港で過ごした恐怖の1夜も、心から消えていくようでした。

それから何日かこの町で過ごし、前述の日本人とここから行動を共にすることにしました。彼と出会わなければ、この後、中南米をパナマからグアテマラまで長距離バスで抜けるはずでした。しかし彼と一緒に旅をすると何か面白いことに出会えそうな予感がしたので、まずはベネズエラのグイアナという町まで共に行くことにしたのです。

その結果、グイアナで思わぬ事件に出くわしたのです(後編に続く)。

文・写真:たつろう

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