こんにちは。滝ガールの坂崎絢子です。
滝のリフレッシュ効果をさらに引き出す方法として、前回は「滝×ヨガ」をご紹介しました。今回も「滝 × ◯◯」シリーズ。
滝とのコラボレーションで相乗効果を狙える組み合わせについては、わたしもいろいろと試してきました。中でも友人と気軽に楽しむことができていいなと思っているのが、「滝×サイクリング」です。
わたし自身もそうですが、周囲の友人たちにも都会生活にお疲れ気味な人が多くて、滝による「癒し」を求めるニーズは高いのです。「わたしも滝に行きたいから近場のオススメがあれば教えて」とよく聞かれます。
とはいえ、首都圏に住んでいる人だと、マイカーを持っていない場合も多い。滝めぐりも、クルマ以外の移動手段で気軽に楽しめることが条件になってきます。
そこで、滝サイクリング。レンタル自転車を使って滝めぐり、という提案です。
これならクルマがなくても最寄りの駅まで電車で行けばOK。自転車なら滝までの道のりもしっかり運動にもなるので、運動不足気味の大人たちでも「ちゃんと動いた」という満足感が得られます。
そして、ここは個人的に大事なポイントですが…。
帰りが電車なら、最後にお酒を飲んでも大丈夫! わたしは、旅先での楽しみの一つが「おいしいお酒」なもので、そこはこだわりたいのです…(笑)
というわけで、クルマでの滝めぐりにない利点がいろいろあるのが、滝サイクリングなのです。
東京の山にあるお手軽なコースとして、JR奥多摩駅を起点にした滝サイクリングをご紹介しましょう。
休日快速なら新宿から直通90分の奥多摩駅。駅前にレンタサイクルのお店(トレックリング)があります。
ここで自転車を借りて(しかも電動があります!)、目指す滝スポットは海沢(うなさわ)渓谷。渓谷入り口までの道のりもお店の方が丁寧に説明してくれるので安心です。
滝までの林道は徒歩だとダラダラ登りが続くのでけっこうキツいのですが、電動自転車のサイクリングならば、ちょうど快適な距離。
往復約1時間ちょっとで、タイプの異なる美しい滝が3つ見られるというおいしいコースです。
こちらが1つ目の、三ツ釜の滝。
2つ目のネジレの滝。
そして一番奥にあるのが、大滝です。
ちなみにレジャーシーズンの奥多摩エリアは山登りも川原キャンプも大賑わいになるのですが、この海沢渓谷はいつもそれほど混雑することなく、穴場といえると思います。
滝までの往復をサイクリングにすることで、それだけで充実感はたっぷりなわけですが、さらに幸せ要素を追加しちゃいましょう。
奥多摩駅の近くにある日帰り温泉施設の「もえぎの湯」には足湯もあるので、サイクリングで使った足をしっかりほぐすことができます。
帰りがクルマでないので、お酒もOKです。奥多摩の駅前にある自家製クラフトビールが飲めるカフェ「バテレ」がお薦め。古民家をリノベーションした素敵な雰囲気のお店です。
温泉とビールでしめることができれば、まさに至福。休み明けのお仕事も頑張ろう、って気持ちになれるんですよね。
思い立ったら日帰りでヒョイっと行けちゃう滝サイクリング。お友だちやご家族との休日アクティビティとしてとってもオススメです。
ご紹介した奥多摩以外では、滝の宝庫である東京都の檜原村でもレンタサイクルのお店(ひのはらいど)ができたそうですので、そちらもチェックしてみてくださいね!
文・写真:坂崎絢子