毎日一生懸命に歯磨きしているのに、虫歯になってしまう。歯科衛生士に教えてもらったとおりに磨いているのに、定期検診に行くたびまた虫歯…そんな方はいませんか?
それはもしかしたら、お口の中にいる虫歯菌バランスが原因かもしれません。
お口の中にはミュータンス菌という虫歯の原因菌が存在します。このミュータンス菌は歯に付着して「歯垢(プラーク)」を作り、その中の「酸」が歯の表面のエナメル質を溶かします。これが虫歯の始まりです。
毎食後のブラッシングが虫歯予防に有効なのは、このミュータンス菌がつくる「歯垢」を取り除くからなのです。
この虫歯の原因になるミュータンス菌に、「善玉菌」と「悪玉菌」があるのはご存じでしょうか?どちらも「歯垢」を作り出す虫歯菌なのですが、作り出す「歯垢」のタイプが違うのです。
悪玉菌は「べったり歯垢」で、粘り気があり、歯磨きしにくい汚れを作り出します。それに比べ、「善玉菌」は比較的サラッとした、剥がれやすい「歯垢」を作ります。
磨いても磨いても虫歯になりやすい人は、もしかしたら悪玉菌が多いお口かもしれません。その細菌のバランスを変えて歯磨きしやすいお口に変えてくれるのが、実はキシリトールなのです!
キシリトールは悪玉ミュータンス菌を弱らせ、「べったり歯垢」を作り出せなくします。「べったり歯垢」が少なくなれば歯磨きはラクチンになり、歯の表面もツルツルに変わってきます。
キシリトールを使った食品は様々なものが売られていますが、私はガムをお勧めします。ガムを噛み、唾液が出やすくなることにより、唾液の効果である「再石灰化」が期待され、歯の表面を強くします。
また噛む筋肉のストレッチや左右均等噛みトレーニングにもなり、アンチエイジング効果も!歯並びが悪い方や矯正中の方など、ブラッシングがしにくい方にもお勧めです!
一度に多く食べるのではなく、1日数回(5~10回)に分けて食べます。甘味料が気になる方は、歯科医院専売の100%キシリトールガムがいいでしょう。歯磨き後に使用しても、虫歯の心配はありません。
ただし、お腹がゆるくなることもありますので、口にする量を調整しながら食べるようにしてください。使用するタイミングは『朝食後、間食後、昼食後、間食後、夕食後、歯磨き後』がいいでしょう。
キシリトールは歯磨きをラクにするアイテムなので、ブラッシングも重要です。虫歯を予防するには、まずはかかりつけの歯科医院にて、ご自分のお口の状況に合ったブラッシングや定期検診をお勧めいたします。
歯垢をしっかり落とすには、医療機器として高い信頼と評価を得ているオムロンの音波式電動歯ブラシがおすすめです。 乾電池式でスリムタイプなので持ち運びにも便利。1分あたり1万8,000回の高速音波振動ながら、税別1,880円という価格も魅力です。
文:高見澤亜衣
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