アサイー、チアシード、ココナッツ、スピルリナなどさまざまな食品がスーパーフードとして知られていますが、今回注目したいのは「フムス」というもの。白いペースト状の見た目で、中東で生まれ、世界中に広まってきている食品です。
味にクセがなくて食べやすく、しかも食物繊維が豊富で栄養価が高いという「フムス」の魅力に迫ってみましょう。
イスラム教は、豚肉やアルコールなど食べ物に禁止されているものが多く、厳しい戒律があることが知られています。そんなイスラム教徒が多い中東で、古くから食べられているのが、フムスです。
フムスは、ヒヨコ豆を茹でてつぶし、にんにくやオリーブオイルなどを加えてペースト状にしたものです。
茹でたヒヨコ豆に含まれる食物繊維は100gあたり11.6gで、大豆の6.6gよりも豊富。βカロテンや葉酸なども大豆を上回っており、いかにフムスに栄養がたっぷり含まれているかがわかるでしょう。
それが、美容やダイエットにも効果的な「スーパーフード」と呼ばれているゆえんです。
中東では、フムスをピタという薄いパンにつけて食べることが多いですが、世界中にフムスが広まっていくなかで、サンドイッチの具材やクラッカー等のディップとして食べられるなど、食べ方のバリエーションも増えてきています。
自然食品を扱うスーパー等で、ペースト状になってすぐに食べられるフムスも売られていますが、材料を混ぜるだけなので簡単に自宅で作ることもできます。やわらかめに茹でたヒヨコ豆1カップに、ニンニク1片、オリーブオイル大さじ2、塩少々をフードプロセッサーにかけるだけです。
簡単なのは、人参、セロリ、キュウリなどをカットして野菜スティックにして、フムスにディップして食べる方法。
バゲットを薄くスライスして、その上にフムスをのせて、スモークサーモンやチーズをトッピングすれば、おしゃれな前菜にも早変わりします。
フムスには食物繊維が豊富ですが、その大部分が不溶性食物繊維。便通改善には、こんにゃくや海草、野菜などの水溶性食物繊維や水分も一緒に摂ることがさらに効果的です。
文:佐藤まきこ
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