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『スーパーストライカーが「スーパーダディ」の次に目指すモノとは!?』〜Jリーグ史上最強ストライカー・大久保嘉人さんインタビュー Vol.1〜

『スーパーストライカーが「スーパーダディ」の次に目指すモノとは!?』〜Jリーグ史上最強ストライカー・大久保嘉人さんインタビュー Vol.1〜

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『スーパーストライカーが「スーパーダディ」の次に目指すモノとは!?』〜Jリーグ史上最強ストライカー・大久保嘉人さんインタビュー Vol.1〜

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父親の積極的な育児・家事の参画を目指し、父親の意識改革を目標に実践的な活動をするNPO法人「スーパーダディ協会(SDA)」が、“仕事と家事・育児の完全両立を目指し、熱く生きる父親”に贈る「スーパーダディアワード2017」。その賞に選出されたのが、Jリーガーの大久保嘉人さんだ。

2015年に史上初の3年連続Jリーグ得点王という快挙を成し遂げ、J1リーグの最多得点の記録も樹立。Jリーグ史上最強と評されるストライカーでありながら、4人の男児の父親として育児にも積極的。2015年には、流産をきっかけに奇胎後hCG存続症と診断されて抗がん剤治療を行うことで髪の毛が抜けるかもしれない妻を励ますため、3人の息子と共に丸刈りにしたというエピソードが話題となった。

そんな家族の絆を大切にする大久保嘉人さんに、仕事と家庭のワークライフバランスのほか、コンディション維持のために心がけていることや家族と共に過ごす生活のなかでのリラックス法など、プライベートな話をお伺いしました。

大久保嘉人(おおくぼよしと)
現在、35歳のJリーガー。長崎県立国見高校3年生時に高校三冠を達成するなど活躍し、2001年、セレッソ大阪にてプロキャリアをスタート。その後、2006年にスペインのマヨルカに移籍。帰国後、ヴィッセル神戸に移籍するも、ドイツのヴォルフスブルクへ。帰国して再びヴィッセル神戸を経て川崎フロンターレへ移籍。現在はFC東京でプレーしている。2010年と2014年のW杯で日本代表に選出されたほか、2013〜2015年にかけてJリーグ史上初となる3年連続得点王を達成。J1最多得点記録を持つJリーグ最強のストライカー。現在、4人の男児の父親で、育児にも積極的な子煩悩パパとしても知られる。「家族を大切にする熱き父親」と評価され、スーパーダディ協会「スーパーダディアワード2017」を受賞した。

家族との時間を大切にするスーパーダディ

——まずは、NPO法人「スーパーダディ協会」による記念すべき第1回目「スーパーダディアワード2017」受賞、おめでとうございます! 日本を代表するストライカーでありながら、子育てに積極的に関わる家族思いの父親というのが受賞理由だそうですね。

こんな賞をいただけるなんてビックリです。しかも、スーパーダディ協会は、まだNPO法人になったばかりですが、活動方針に共感しました。その記念すべき第1回目のスーパーダディアワードですからね。自分でいいのかって思いますが、素直に嬉しいです。


——Jリーグ屈指のストライカーとしてトップを走り続けているわけですが、プライベートと言いますか、普段の仕事とプライベートのバランスをどのようにとって過ごしているのでしょうか?

毎朝6時に起きて、上の3人の子どもたちとサッカーの朝練をしています。1時間くらい上の男の子3人と一緒に朝練をして7時過ぎには家に戻る。それからシャワーを浴びてから、家族みんな揃って朝ご飯を食べます。そして、8時にはチームの練習に向かうという感じですね。

Jリーガーって1日中練習していると思っている人も多いと思いますが、実は練習時間はそんなに長くないんですよ。10時から練習開始で、だいたい午前中で終了。そこからは完全に自由時間と言いますかプライベートの時間なので、試合のない日は割と時間があります。13時には自宅に到着するので、あとはできるだけ妻や子どもたちと一緒に家族みんなで過ごすようにしています。

——午後からタップリとプライベートの時間があるというのは、いいですね(笑)。

まだ幼い四男以外は小学校や幼稚園に通っていますから、家に戻ってくるのはだいたい15時前後です。それまでは妻と一緒に昼ごはんを食べに行くことが多いですね。その後、子どもたちが帰って来ると所属しているクラブチームのサッカーの練習に行くので、送ったついでに練習を見たりします。


遠征などもあって大変だろうというイメージを持つ人も多いのですが、ホームから離れるのは2週間ごとですし、試合も1週間に1回程度。労働時間は一般のサラリーマンの人よりも短い。そういう意味では、厳しい世界ではありますが、楽と言えば楽なんですよ(笑)。

友だちのような存在で在り続けたい

——今回、スーパーダディアワードを受賞されたのですが、ご自身ではどんなパパだと思っていらっしゃいますか?

友だちのような父親だと、子どもたちは思ってくれているといいですね。生まれたばかりの一番下の子どもはまだ幼いですが、上の3人とは、いつも友だちのように接するよう心がけているつもりです。

友だちのように接するといってもいろいろあるのかもしれませんが、子どもたちにいつも気楽に明るく話しかける。それくらいですけどね。なんでもない日常の風景ですが、子どもたちが帰宅してきたら、「おおー、お帰り!」って言う。そんな感じです。

——4人とも全員が男の子ということで、パパからするとやりやすい面がありそうですね?

そうかもしれないですね。女の子だとどうすればいいのかわからないこともありそうですよね。男の子に接するように同じ事をしたら「なんなの?」って思われるかもしれませんが、男同士だとわかることも多いですし、そんなに考えないでいいから楽ですよね。


女の子の場合は男の子より早熟だという話もよく聞きますから。大きくなったら父親は避けられちゃうというのもあるかもしれない。そういうのが男の子の場合は心配しなくていいので、父親としては気楽でいられることのほうが多いと思います。

——友だちのように子どもと接するという意味では、奥様から見るとけっこうヤンチャなパパだったりするのでしょうか?

子どもたちと一緒になって楽しんで遊ぶという意味では、ヤンチャなのかもしれないですね。自分は、ずっとそういう父親になりたいと思っていたので。なぜそう思っていたのかと言うと、自分の父親が友だちのような存在でいてくれたから。自分の父親のようになりたいと思っていました。

自分には姉と妹がいて、真ん中に男は自分1人だけ。だから、父親とは男同士ということでより絆が深くなっていったんだと思います。よく父親と行ったのはバッティングセンター。サッカーを始める前は、野球をやっていたので、けっこうな頻度で行っていました。

でも、小学校に入った頃からサッカーのほうが人気になってきて、周りの友だちもみんなサッカーを始めるようになった。自分も誘われたので、そのままサッカーにのめり込んでいきました。

サッカーは自分のために。それがチームや家族のためになる

——仕事と家族のワークライフバランスという意味では、どのように考えていらっしゃいますか?

難しい質問ですけど、大ざっぱに言えば、仕事2割、家庭8割という感じかもしれないですね。ただ、仕事と家庭はまったく別ものだと考えています。時間配分的にそうだというだけであって、サッカーをする時はサッカー、家族と過ごす時は家族のことしか考えないようにしています。

家族のために仕事を頑張るという人も多いと思いますが、自分はそうじゃない。サッカーはもう、すべて自分のためにやっているという感覚。自分のためにサッカーを頑張る。それを続けながら自分が活躍して点を取ることがチームのためにもなるし、応援してくれるサポーターのためにもなる。それが、結果的に家族のためにもなりますから。

自分はそれでいいと思っています。逆に考えてしまって、家族のためにサッカーを頑張るとやってしまうと、これまでやってきたサッカー選手・大久保嘉人というものが崩壊してしまう。そうなると、これまでのようにサッカーを頑張ることができないんじゃないかという気がしています。

——これだけ第一線で活躍する秘訣は、自分のためにということに集中しているからでしょうか?

そうかもしれないですね。自分は、ずっとそうやってきましたから。これまでプロのサッカー選手として生きていて、そのほうがパフォーマンスも維持できていいと思ってやってきましたから。そのほうが活躍できると思いますし、その結果、家族のためにもなる。もちろん、チームのためにもなるし、すべてがいい方向に向かうのではないかなと思っています。

これは、プロのサッカー選手になった新人の頃から変わらない考え方です。たぶん、この先もずっと変わらないと思います。

かつて“悪童”と呼ばれた男のパパぶりは……

——特に若い頃は、ヤンチャなプレーぶりから“悪童”と呼ばれることも多かったと思いますが、父親になってからプレーに関して変わったことなどありますか?

ネットなどではいっぱいヤンチャなプレーが溢れたりしていますからね(笑)。確かに悪童と呼ばれるような選手なのかもしれませんが、子どもが生まれてから変わりました。これではダメだな、と。一発レッドで退場処分になることもありましたが、退場させられ方がダメだと思うようになりました。

なぜ、変わったのかというと、子どもたちが小学校や幼稚園で言われるんですよ。「お前のパパ、この前の試合でレッドカードもらって退場になってたね」って……。そんなことを言われて、息子たちがどういう気持ちだったのかを考えると、変わらざるを得ないですよね。やはり、父親が試合で退場になるのって嫌じゃないですか。だから、子どもたちのことを考えて変わりました。

まったくなくなったわけではないですけど(笑)、イエローカードもレッドカードも減りました。昔は暴言を吐いたり、激しいプレー、汚いプレーと判断されて退場処分になることも多かったのですが、今はそういうことはなくなりました。

——子どもたちへの影響も意識するようになって、悪童は卒業されたのでしょうか?

すんなり肯定したいところですが、気持ち的にはまだまだ悪童ですよ(笑)。試合中は相手選手とは今でもバチバチにやり合っていますしね。やはり、そういう熱い気持ちがなくなってしまったら、自分のサッカーはできなくなってしまうと思っているんですよ。ただ、以前は行かなくてもいいところで行ってしまっていたのですが、今は行く必要がないところで行かないと冷静に判断できるようになったと思います。

とはいえ、今でもたまに行っちゃうこともあるんですけど(笑)、ある程度、自分で抑制できるようになったと思います。昔はできなかったですから。それは息子たちのお陰なのかなって思っています。

『スーパーストライカーが「スーパーダディ」の次に目指すモノとは!?』~Jリーグ史上最強ストライカー・大久保嘉人さんインタビューVol.2~へ続く)

取材協力:スーパーダディ協会
プライベート写真提供:大久保嘉人公式ブログ
取材・文:國尾一樹
写真:たつろう

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