夏野菜がおいしい季節がやってきました。きゅうり、トマト、なすやピーマンなど、彩り豊かな夏野菜は、夏バテになりやすい時期の食欲を刺激してくれますよね。
しかし、暑い時期や暖かい気候の地域で収穫される野菜は、多くの場合、身体を冷やす陰性の性質を持っています。冷え性に悩む方が夏野菜をたくさん食べてしまうと、身体を過度に冷やしてしまうことになり、体調などの健康面はもちろん、ダイエットや美容面にもあまり良くありません。
そこで今回は、少しの工夫で夏野菜の陰性の作用を緩和させ、身体を冷やす作用を弱める調理方法をご紹介します。
90%以上が水分であるきゅうりは、身体を冷やす作用が強い陰性食品。工夫しておいしくいただきましょう。
陽性の調味料で味付けをすると、陰性の作用が中和されます。陽性の調味料の代表である「塩」を加えると良いでしょう。中でもぬか漬けは、ぬかのビタミンB1がきゅうりにしみこみ、疲労回復の効果も期待できるのでおすすめです。
陰性に分類されながらも、「トマトが赤くなると医者が青くなる」といわれるほど、さまざまな効能を持つトマト。冷えが気になる方にも、ぜひ工夫して常食していただきたい食材のひとつです。
生で食べる場合は、塩などの陽性の調味料で味付けしましょう。また、トマトのリコピンは加熱すると吸収率がアップするので、煮込み料理に最適です。トマト缶でも同様の栄養が摂取できますので、ラタトゥイユやソース作りなどで活用しましょう。
夏野菜の中でも身体を冷やす作用が強いなす。皮の色素成分であるナスニンが高い抗酸化力を持ち、コレステロール値を正常にして血液をきれいにしてくれます。
味噌や塩などの陽性調味料を工夫して使い、なすの陰性の作用を弱めてあげましょう。浅漬けのほか、焼きなすにして、かつお節、醤油をかけて食べても◎。
暖かい地方で採れるために陰性に分類されるピーマン。美肌作りに欠かせないビタミンCやβ‐カロテンが豊富に含まれ、がん予防にも効果が期待できる食材ですから、工夫して摂取しましょう。
ピーマンのビタミンCは熱に強く壊れにくいため、加熱調理に向いています。ピーマンの肉詰めやチンジャオロースーなど、油で炒めて食べるのがおすすめ。油で炒めることで、抗酸化作用を持つβ-カロテンの吸収率もアップし、一石二鳥ですよ。
ちょっとした工夫を心がけ、冷えを予防しながら、夏野菜のおいしさを堪能しましょうね。
文:erica
関連記事:
その吐き気の原因は…?冷え性と吐き気の意外な関係
関連特集:
Rhythm内の「冷え性」に関する、記事はこちらから