現代は何かとストレスが溜まりやすく、日々ストレスを感じている方も多いのではないでしょうか。ストレスとは、簡単に言えば、緊張状態が解消せずに続いている状態です。仕事や学校で感じたストレスを家庭に帰っても解消できない場合、過度なストレスを抱えているかもしれません。
その結果、心筋梗塞、高血圧、脳卒中といった生活習慣病につながる危険性もあるのです。今回は、主にストレスが原因となる生活習慣病の症状と、その対策法を3つ紹介します。
ストレスが原因と言われている生活習慣病の主な症状のうち、うつ病、肥満症、動脈硬化の症状を見ていきましょう。
うつ病にはさまざまな原因や要因がありますが、ストレスも大きく関わっています。たとえば家庭内の不和や、結婚、妊娠などによって起こるライフステージの変化などです。さらに、職場で起こる人間関係のトラブルや、昇格、人事異動などもストレスを引き起こします。
うつ病になると意欲や集中力が落ちるなど、心に症状が出るだけでなく、睡眠障害や食欲減退など体に症状が現れることもあるため、本人のやる気で解決できる病気ではありません。異変を感じたら、放置せずに適切な治療を受けましょう。
肥満症は、BMIが25以上の肥満状態であり、肥満に起因する高血圧などの疾患を持っている場合、もしくは今後健康障害を発症する可能性がある場合に診断されます。
ストレスによる過食が原因である場合が多いです。肥満症になると、体に余分な脂肪がつくことによって、糖尿病高脂血症などの悪影響を及ぼします。
動脈硬化とは、動脈が固くなり狭まることで、上手く血液を送れなくなることです。精神的・肉体的ストレスがかかると、血液中のコレステロールが上昇し、起こりやすくなると言われています。
しかし、初期段階では自覚症状がほとんどありません。その結果、脳卒中や心疾患、慢性腎臓病などの深刻な病気につながってしまうのです。
生活習慣病の原因となるストレスを解消することが、病気を予防するうえで重要になります。病気になる前に、取り入れやすい方法から習慣化してみましょう。
ストレスを解消するお手軽な方法の1つは、美味しいものを食べること。ストレスを受けると、体内ではストレスを和らげるために抗ストレスホルモンが作られます。ビタミンB群やビタミンC群は、抗ストレスホルモンの合成を助ける働きがあるので、積極的に摂取しましょう。
また、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分や動物性タンパク質は、精神の安定をもたらす働きをします。野菜や果物、乳製品や肉類魚類などをバランスよく食べましょう。
適度な運動は、ストレスの緩和に効果的であると言われています。ジョギング、ウォーキング、サイクリングといった運動は、幸せホルモンとも呼ばれているセロトニンンの働きを活性化するのです。
運動は1週間に3日~4日、30分~60分程度行うと、生活習慣病の予防になると言われています。忙しくて時間がないという方は、1駅分多く歩いたり、階段を意識的に使ったりするだけでも効果があるでしょう。
睡眠はストレスで受けたダメージを回復する効果がありますので、脳と体を休める睡眠であるノンレム睡眠を増やすことが大切です。そのためには、メラトニンの分泌を促すことが重要だと言われています。
眠りについてから最初の90分間は一番深い眠りであり、睡眠の質を上げるための大切なポイントです。就寝前にテレビ、スマホの強い光や刺激を避けるようにし、脳のスイッチを切ることを心がけましょう。
ストレスが原因の生活習慣病の症状と、その対策法を紹介しました。バランスの取れた食事、運動や質の良い睡眠などでストレスを緩和し、生活習慣病を防ぎましょう。
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