日々、社会生活を営む中で、仕事や人間関係などで悩んでいませんか?ストレスが多くかかっており、なんとなく憂鬱な毎日を送っているという方は多いのではないでしょうか。このようなときには、たまっているストレスを趣味や休息などで上手に解消するようにしましょう。
ストレスを放っておくと、心身ともに支障をきたす恐れがあります。しかし、「自分は無趣味で…」という方も簡単にできる、睡眠によるストレス解消法とその効果をご紹介します。
(監修・取材協力)
医師 平田レナ先生(ひらたれな)
東邦大学医学部医学科入学、在学中よりThe Royal London Hospital(ロイヤル・ロンドン・ホスピタル)にて臨床実習を行う。卒業後は、東京慈恵医科大学附属病院にて勤務。形成外科、皮膚科を経て現在の湘南美容外科クリニックへ入職。日本美容外科学会会員(JSAS) 日本形成外科学会会員 ビビーブ認定医。http://dr-rena.com/
睡眠不足は、ストレス一つだといわれています。睡眠不足にしただけで、コルチゾールというストレスホルモンと呼ばれるホルモンが分泌されます。これにより、身体がストレスに耐え得るように調整するのです。例えば、血糖値を上昇させるなどです。
また、人は、睡眠不足になると、自律神経やホルモンバランスが乱れてしまい、ストレスに弱い身体になってしまうともいわれているのです。
ストレスを軽減するためには、睡眠は非常に重要だといわれています。
睡眠そのものは、ただ脳や身体の疲れを取ってくれるだけでなく、ストレス解消の効果があるといわれています。よく、嫌なことがあったけど、一晩寝たらたいしたことがないように思えて、またがんばろうと思った、ということがありますが、これも睡眠による効果の一つと考えられます。
つまり睡眠は、立派なストレス解消法の一つなのです。
また、睡眠は、ストレスをためない生活を送るのには非常に重要です。睡眠は、自律神経やホルモンのバランスなどを整えてくれます。生体リズムに大きくかかわっているため、睡眠を削ったり、遅くまで起きていたりすると、ストレス耐性の弱い身体になってしまうのです。
そこで、ぐっすり眠ってストレス解消するためのポイントをご紹介します。
毎朝、なんだかすっきり目覚められないという人は、起床時間を一定にしてみましょう。ストレスに強い身体になるには、生活リズムを整えて生体リズムを正常にしておく必要があります。覚醒のリズムを正常にするには、毎朝、起きる時間を一定にすることです。これにより、身体に備わる体内時計も一定になり、朝もすっきり起きられるようになるでしょう。
寝る前に暗くした部屋で目を閉じて行う瞑想を行うと、自然と眠りにつきやすくなります。同時に深呼吸を行うことで、副交感神経が高まり、緊張がほぐれることで、リラックス効果がより高まります。眠気が自然に襲ってくるので、そのまま心地いい眠りにつくことができるでしょう。
情緒に関係する音楽脳といわれる右脳を刺激すると、ドーパミンやセロトニンなどの脳内ホルモンが分泌されることで、気持ちがおだやかになるといわれています。
実際、音楽療法として、医療の現場で治療法として取り入れられています。こうした睡眠導入音楽を活用することで、よりリラックスして心地よい睡眠につきやすくなるでしょう。
クラシック、自然音など、自分のお気に入り曲を見つけてみるのも楽しいですよ。
睡眠ホルモンといわれるメラトニンは、光を浴びると分泌が停止します。よって、真っ暗な部屋でスマートフォンやPCなどの強烈な光を見ると、メラトニンの分泌が滞り、寝つきが悪くなります。ストレスがたまっていて、ぐっすり眠ってストレス解消したいのにもかかわらず睡眠の質が下がるのはもってのほか。ぜひ寝床ではスマホを見ないように努めましょう。
ストレス解消には、睡眠が重要であることが分かります。最近なんだか睡眠不足で、寝つきが悪いと感じている人は、ぜひ睡眠を重視してみてくださいね。
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