ストレスがたまると、人はイライラしたり、不安になったり、落ち込みやすくなったりして、良いことはありません。また、自律神経の影響から、肩こりや首こり、さらには体調不良や不眠につながることもあります。
ストレスが多いあなたは、きっとどうすればストレス解消になるのか悩むこともあるでしょう。夜、ストレスで眠れなくなることもあるかもしれません。
そこで、寝る前に飲みたいものも含めて、ストレス解消に役立つ飲み物の成分と効果を解説します。
(監修・取材協力)
医師 平田レナ先生(ひらたれな)
東邦大学医学部医学科入学、在学中よりThe Royal London Hospital(ロイヤル・ロンドン・ホスピタル)にて臨床実習を行う。卒業後は、東京慈恵医科大学附属病院にて勤務。形成外科、皮膚科を経て現在の湘南美容外科クリニックへ入職。日本美容外科学会会員(JSAS) 日本形成外科学会会員 ビビーブ認定医。http://dr-rena.com/
ショウガは身体を温める効果が期待できるほか、新鮮なショウガに含まれるジンゲロールや、香り成分のシトラールといった成分には、発汗作用や解毒作用があるといわれています。血行が促進されるため、ストレスフルな人が悩みがちな肩こり、腰痛、冷え性なども緩和することが期待できるでしょう。
ショウガココアやショウガ紅茶など、ぜひ休憩中などに摂取してみてください。紅茶は、カフェインが含まれているので、寝る前にはカフェインが入っていないものを選びましょう。
酢にはさまざまな健康によい作用があります。例えば、疲労回復、ストレス緩和、冷え性、肩コリ、便秘、むくみ改善などさまざまな効果が期待できます。肌荒れを改善するともいわれているため、美容効果も期待できるのは、女性にとっては嬉しいですね。
酢を摂るには、果実酢や黒酢がおすすめです。果実の甘みと一緒に酢の酸味を緩和したい人は、果実酢がおすすめ。一方、黒酢は、まろやかで香りが立つので、美味しく飲むことができます。また、黒酢にはアミノ酸が多く含まれるため、血行促進・脂肪燃焼効果が期待できるとされています。
スーパーフードのカカオにも、ストレス解消効果があるといわれています。カカオに含まれているポリフェノールの一種であるテオブロミンは、血行促進、緊張を和らげる効果があり、ストレス解消にも役立つといわれています。また、テオブロミンには、脳を刺激する効果があるため、集中力、記憶力のアップにもつながります。
覚醒効果があるので、摂取するタイミングとして、寝る前は避けたほうがいいですね。摂取方法としては、カカオパウダーをスムージーや料理、デザートに入れるのが一般的で、お手軽です。
ストレスがかかると、セロトニンという物質が減っていくといわれています。そこでセロトニンを活性化する食材を使ったドリンクをおすすめします。ヨーグルトとバナナをミキサーにかけてぜひ飲んでみてください。
ヨーグルトは乳酸菌が、バナナは食物繊維が豊富なので、腸内環境を整える健康効果も期待できます。ストレスがかかると便秘がちになりやすいため、便通もよくなるでしょう。
ストレスに対しては、生活習慣を見直すことも大切です。
ストレスが増えるとコルチゾールというストレスホルモンが増加し、成長ホルモンの分泌量が抑制されるといわれています。成長ホルモンは、脂肪分解に関わるため、太りやすい身体にもつながってしまいます。成長ホルモンの分泌量を増やすためには、しっかりと夜に眠りにつき、成長ホルモンを分泌させることが重要です。成長ホルモンが分泌されやすくなるのは、眠りに入って最初に訪れる深い睡眠のときといわれています。普段から睡眠不足にしている人は、十分な睡眠を取るように心がけましょう。
いかがでしたでしょうか。ストレスケアに役立つドリンクは、できるだけ夜の眠りのさまたげにならないよう、カフェイン入りは避けるようにしてください。
また、あまりにドリンクに頼りすぎるのもNGです。気分転換に運動や趣味をする、入浴する、睡眠をとるなどして、上手にストレス解消を行ってみてくださいね。
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