デスクワークを長時間続けるような働き方をしている人は、肩こりに悩むことも多いのではないでしょうか。ここでは、手のツボを刺激することで肩こりを解消できるマッサージの方法をご紹介します。仕事中でもできるため、ぜひ試してみてくださいね。
そもそも肩こりとは、肩まわりの筋肉が縮んで固まっている状態です。では、なぜこの状態になってしまうのでしょうか。
長時間、椅子に座ったままデスクワークをしていると、筋肉が緊張状態になり固まってしまいます。その際に背中が丸まっていると、とくに肩がこりやすいです。
さらに、日常生活で肩まわりの筋肉を動かす機会がないと、デスクワークで固まった肩の筋肉がそのまま放置されてしまい肩こりが悪化していしまいます。
疲労やストレスが溜まると、無意識のうちに体全体に力が入っってしまいます。肩や首に力が入った状態が続くと、肩がこりやすくなるので注意しましょう。
また、身体的なものだけでなく精神的な疲労でも同様に体に力が入ってしまいます。心身ともに適度なリフレッシュが重要です。
肩こりは、実は眼精疲労が原因であることも多いようです。目の疲れからくる肩こりなら、「養老(ようろう)」のツボを刺激してみましょう。
養老は、小指側の手首にぽこっと飛び出している骨のところにあります。突き出している部分の少し下、外側の部分を、ぐっと押し込むように刺激します。
肩や首などがガチガチにこり固まっている人も多いことでしょう。そんな人は、「第一頚項点(だいいちけいこうてん)」を刺激してみてください。
このツボは、中指と人差し指の水かき部分から、少し手の甲側にあるツボです。握りこぶしを作ると、ぽこっと骨が飛び出しますが、この骨と骨の間の谷の部分にツボがあります。
片方の親指で優しくマッサージするように押すと、血行が促進され、首周りのこりがほぐされて痛みが和らぎます。
肩こりはさまざまな要因で引き起こされます。冷え、血行不良、疲労など、複数の原因がからみ合って肩こりが生じているケースも少なくありません。
そんなときは、神経系の問題を解消してくれるという万能なツボ「合谷(ごうこく)」を刺激しましょう。
合谷は手の甲側、人差し指と親指の骨がちょうど交わった、少しくぼんでいるところにあります。片方の手の親指で刺激すると、大抵の人が痛みを感じるはずです。
身体の冷えや疲れなどにも効くため、肩こりを感じたら、まず合谷を刺激するのもおすすめです。
肩にまつわるツボは、指の付け根当たりに集中しています。ツボがよくわからないという人は、指の付け根当たりをほぐすようにマッサージしてもいいかもしれませんね。
デスクワークの多い私が、とくに効果を感じているのが第一頚項点。指と指の間の水かき周辺をほぐしながらツボ押しすると、不思議なくらいに肩こりが消えていきます。
つらい肩こりにお悩みなら、手のツボ。今すぐにでも始めてみてください。
ツボを押すのにあまり慣れていないという人は、ぜひツボ押しのコツを心得ておきましょう。
肩や首の力が入ったままではなく、できるだけリラックスした状態でツボを押すことをおすすめします。もし、肩や首に力が入った緊張状態で押したり、無理な姿勢で押したりすると、ツボ押しの効果が薄れるといわれています。仕事の休憩時間や夜のリラックスタイムにおこなうといいですね。
ツボを押すときには、ぜひ呼吸も意識してみましょう。ツボを押す前に、大きく鼻から息を吸い、押すのと同時にフーッと息を口からゆっくり吐いていきましょう。
こうすることで、交感神経のうち副交感神経が優位になり、よりリラックス状態になります。身体の緊張も解かれ、ツボ押しの効果も上がるでしょう。
ツボを見つけたら、指で押しますが、その押す時間は3~5秒ほどを心がけましょう。押す強さは、それほど強くなく、気持ち良いと感じる程度がおすすめです。
ツボだけでなく、そのツボ周辺を押すのも効果があるといわれています。
ツボとは何なのか、そしてツボ押しの効果も合わせて知っておきましょう。
ツボとは、中国医学においては、「経穴」「気穴」と呼ばれるもので、身体のエネルギーが流れ込むちょうど分岐点だといわれています。
このツボは、エネルギーが滞りやすいポイントなので、そこを押すことで、脳、内臓などの身体全体が活性化するといわれています。つまり、身体の不調を改善してくれるのです。
このツボを押す効果は、まだまだあります。体調不良を改善してくれるだけでなく、自然治癒力を高めてくれる効果があるといわれているのです。肩こり改善だけでなく、いろんな場所のツボを押して、病気になりにくい身体づくりをしたいですね。
ちなみに、ツボ押しと同時にやりたくなってくるのが、肩を揉みほぐすこと。でも、肩こりがつらいときに肩を揉んだり、マッサージをしたりしても、筋肉が炎症を起こしてしまい「揉み返し」が起こり、かえって痛みが増してしまうことがあります。筋肉を傷めてしまうのです。
よって、肩の筋肉は直接揉んでほぐすのではなく、ほぐすのであればストレッチなどをおこなって、運動によってほぐすのがおすすめです。
例えば、肩こりにいいストレッチには、次のようなものがあります。
【首編】
・首筋をストレッチするために、片手で頭を抱えて、反対側の耳を覆うように手を当てて横に倒します。左右両方おこなってみましょう。
・両手を頭の後ろで組んで、まっすぐ前方にゆっくりと倒していきましょう。
これらのストレッチを、一回の動きにつき、20~30秒ほどキープしてみましょう。
【肩編】
肩こりには、肩甲骨周りの筋肉をほぐすのがいいといわれています。そこで、ひじを回して肩甲骨周りのストレッチをしてみましょう。
・右手の指先を右肩につけて、ひじを曲げた状態にします。指先を肩につけたまま、ひじをぐるぐる大きく回します。このとき、背中のほうにひじをできるだけ近づけるようにしましょう。これを左肩のほうもおこなってください。
疲労を回復するには、医療機器として高い信頼と評価を得ているオムロンの低周波治療器がおすすめです。 多彩な強さ・モードで幅広いコリ・痛みを治療することができるため、簡単な操作でしっかりと疲労回復を実現することができます。
肩こりが毎日続き、なかなか改善されないという人は、ぜひこの手のツボ押しからはじめてみましょう。時間が空いたとき、何かの待ち時間などにサッとできますよ。また、肩こりのストレッチもおこなえるときがあれば、ぜひ実践してみてくださいね。
文:杉浦優子
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