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ワールドカップやプロリーグなどで国民全体を巻き込むほどの人気を誇るサッカー。子どもの頃から日々練習に明け暮れ、プロを目指す人も多くいます。
しかし、サッカーは激しいスポーツゆえ、常に怪我がついて回るものです。今回はサッカーで起こりうる怪我、そして怪我を回避するための予防法について紹介します。
サッカーはドリブルをしながら激しく動いたり、ボールを奪うために体を張ったりと、かなり激しいスポーツです。相手選手と体がぶつかることも多く、思いがけずバランスを崩し怪我をすることはよくあります。
また、全身を使った動きをするのであらゆる箇所に強い負荷がかかり、自然と怪我をしやすい状態が多くなるのもサッカーの特徴です。スポーツにおいて怪我は宿命といえますが、サッカーはとくに想定外のアクシデントやトラブルでの怪我が多いといえるでしょう。
思わぬアクシデントでの怪我が多いサッカーですが、実際にどのような怪我が起こりやすいのでしょうか。ここからはサッカーで起こりうる怪我について見ていきます。
肉離れはサッカーでとくに多い怪我の1つ。急激なダッシュや突発的な動きにより筋肉が強く伸ばされ、限界を超えてしまうことが主な原因です。筋肉や腱が断裂してしまう可能性があり、治療に時間がかかる場合もあります。
足関節の捻挫もサッカーに多く、痛みと熱感を伴いながら大きく腫れ上がるのが特徴です。ジャンプをしたときや無理な体勢からダッシュしたときなどに足を捻ってしまい、靭帯を損傷します。また、捻挫は1度すると靭帯が伸びやすくなり、再発しやすいと言われています。
サッカーでは足回りだけでなく、ひざも損傷しやすい箇所の1つです。急激に動く、止まるをくり返したり方向転換するときに負荷が限界を超えたりすると靭帯を損傷します。靭帯の断裂までいくとひざの安定性が失われてしまい、急激な動きが難しくなります。
最初は捻挫程度の痛みだったものが、病院に行ったところ骨折だったということも多々あります。ジョーンズ骨折は走る、飛ぶなどの動作による負荷が足の側面に長い時間かかることで起こる骨折です。また、一般的な骨折と異なり自覚症状がでにくく、捻挫と見間違えられることがあります。
サッカーは走る、飛ぶなどのアクションが激しいため、怪我をしないためにはしっかりと予防することが大切です。ここでは怪我をしないための予防法を4つ紹介します。
怪我の予防にはストレッチが有効ですが、サッカーでは足回りを丹念にストレッチする必要があります。とくにアキレス腱、ふくらはぎ、ハムストリングは入念に伸ばし、柔らかくしておきましょう。
バランスの良い筋肉はあらゆる衝撃や負荷に耐え、ショックを和らげる働きがあります。腕立て、腹筋、背筋といった上半身トレーニング、スクワットや踏み台昇降などの下半身トレーニングを2日置きくらいに行うとバランスの良い筋肉がつきます。
統計によると、サッカーで起こる怪我は練習や試合のラスト10分から15分のあいだに多く起こると言われています。ランニングやジョギング、ダッシュなどで日頃から持久力を高めておくことで体が不安定にならず、怪我の予防につながるのです。
練習後や試合後はあらゆる筋肉が緊張して固まっており、疲労も溜まりやすくなります。体全体のマッサージをすることで筋肉がほぐれ、同時に疲労回復効果も望めます。怪我をしないよう、マッサージをして常に体をベストコンディションにしておくことが重要です。
サッカーで起きやすい怪我とそれを回避するための予防法について紹介しました。サッカーは楽しく親しみやすいものですが、気を抜くと怪我をしやすいスポーツでもあります。楽しくサッカーをするために、ウォーミングアップやストレッチはもちろんですが、バランス良く筋肉をつけることも意識しましょう。