スマホが生活の必需品になってからというもの、歩きながら、トイレに行きながら、四六時中スマホを触っている人が増えています。しかも夜ベッドに入ってからも、寝る間際までスマホでネットサーフィンやらメール、SNSをやり続けている人が多いのも事実。
しかし、ベッドでスマホを見る行為は、身体にさまざまな危険をもたらし、厚生労働省でも注意喚起をしています。では、ベッドでスマホを見ることでもたらされる健康リスクにはどんなものがあるでしょうか?
仕事でもプライベートでもパソコンやスマホが欠かせない現代では、視力低下が問題視されています。とくにスマホを見るときは、画面と目の距離が近くなりやすく、目の負担が大きくなります。
しかも寝る直前までスマホを見続けると眼精疲労が重なって、20代や30代の若いときから、目がかすんだりピントが合うまで時間がかかったりする、“スマホ老眼”と呼ばれる症状を起こします。
スマホを長時間使うときは、1時間に1回は遠くを見て、目を休める時間を設けること。ワンセグの長時間視聴も目を酷使することになるので、ほどほどにしましょう。
パソコンのキーボードが菌の隠れた温床になりやすいのと同じで、一日中あらゆる場所で触りまくるスマホは、実はとても汚いもの。だからスマホをベッドの中に持ち込んでいると、手にも当然菌が移ってしまいます。そんな手で睡眠中に顔や身体に触れたら、ニキビや肌荒れを起こしてしまいます。
スマホを見るとき、どうしても背中が丸まって猫背になりがちです。さらにベッドに寝転がってスマホを見るときも、不自然な体勢になりやすく、首や肩が凝ってしまう原因に。さらに姿勢が悪い状態が続くと、全身の血行も悪くなって、冷えやむくみなどを併発してしまうかもしれません。
一見関係なさそうですが、スマホの見過ぎはVDT(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)症候群を引き起こし、イライラや不安感を招くなど、メンタルにも悪い影響をもたらすことがわかっています。
スマホ無しには考えられない現代の生活では、意識して使わない時間を作るしか、健康への対処法はありません。手遅れにならないうちに、ベッドの中だけでなく、スマホの見過ぎにはくれぐれも注意したいですね。
文:佐藤まきこ