ストレスフルで慌ただしい現代の暮らしでは、いかにして睡眠時間を確保し、かつ質の良い眠りを得るかということは、大きな課題です。
そんな人の眠りに、ベッドカバーなどの寝具の色が、実は大きな影響を与えているんです。
人が安らかに気持ちよく眠りにつける寝具の色とは、一体何色なのでしょうか?
Travelodgeが寝具の色と睡眠時間について、2000人のイギリス人に調査した結果、寝具の色によって最大で平均睡眠時間が約2時間も差が出ていることがわかっています。
平均睡眠時間が長かった上位5つの色と、短かった下位3つの色は次のとおりです。
1位 青 (7時間52分)
2位 黄色 (7時間40分)
3位 緑 (7時間36分)
4位 シルバー(7時間33分)
5位 オレンジ(7時間28分)
1位 紫 (5時間56分)
2位 茶 (6時間05分)
3位 グレー (6時間12分)
平均睡眠時間が最も長かったのは青。青には心を落ち着かせ、血圧が高くなるのを防ぐ働きがあります。
また黄色やオレンジは温かみや安らぎを感じさせ、緑はリラックス効果、シルバーには月明かりと錯覚させて眠りへいざなう働きがあると考えられています。
一方、最も平均睡眠時間が短かったのは紫。ゴージャスなベッドルームになりそうですが、紫は脳の芸術的な分野に強い結びつきのある色。
そのため紫に囲まれた空間で眠りにつくと、はっきりとした夢を見たり、悪夢にうなされたりして、睡眠が阻害されると考えられます。
スムーズに眠りにつくためには、眠る1時間ほど前にはパソコンやスマートフォン、テレビなどを見るのを止めましょう。また、室内の照明も1段階落として、少しずつ眠りに入るための準備が必要です。
お気に入りのアロマキャンドルやお香をたいたりするなど、心地よく眠りにつくためには、寝具の色だけでなくベッドルーム自体の空間づくりもとても大事ということですね。
文:佐藤まきこ