「肌に合うから」「若いときから使っているから」。
もしもそんな理由で、ひとつのスキンケアアイテムをずっと愛用しているのなら、本当にそれが自分の“今の肌”に合っているか、ここで立ち止まって確認してみませんか。
日本には四季があり、季節によって湿度も温度も大きく変化します。さらに女性はホルモンバランスによって肌コンディションも刻々と変化しています。今回は、季節や年齢によってスキンケアアイテムを見直す必要性について、考えてみましょう。
まず肌を取り巻く外気の環境について見てみましょう。
東京を例にとっても、冬の最低気温はマイナスになることもあり、真夏の最高気温は35度以上になります。湿度も乾燥した季節は20%程度なのに、梅雨や夏は80%近くまで上がる日もあります。このように、35度以上の温度変化と60%近くの湿度変化が起こる、とても過酷な環境に私たちの肌はさらされているのです。
これに加えて、暖房や冷房の効いた場所と屋外の出入りや、紫外線による肌ダメージも無視できません。
次は女性の身体に起こる変化について。
生理周期によってホルモンの量が変化し、それによって肌の調子がよくダイエットに向いている時期と、肌荒れを起こしやすく体重が落ちにくい時期があります。
さらに女性の肌の状態は、ストレスなどメンタルの影響を受けやすいことを実感している方も多いでしょう。また年齢や、妊娠、出産を経て肌質が変わってしまうこともあります。
このように女性の肌コンディションはさまざまな要因によって変化するもの。だから同じアイテムを使い続けていると、もしかしたらそれは肌にとってベストとは言えないかもしれません。
まずは季節が移りゆくときに、スキンケアアイテムを変えた方がよいか見直してみましょう。また手で肌をさわったときの感触がいつもと違っていたり、肌がピリピリと刺激を感じるようなときなど、少しでも違和感を覚えたときは、スキンケアアイテムの使用を中断したり変えてみる機会と捉えるとよいかも。
どんな小さな変化でも、自分の肌の状態は自分が一番よくわかるはず。だからわずかな肌のサインも見逃さず、いつもきれいを保っていきたいですね。
文:佐藤まきこ