お肌の乾燥が気になる冬。保湿を心がけようと、化粧水や乳液、美容液にクリーム……と、化粧品のフルコースを肌にもみ込んでいませんか?乾燥肌だからこそ目指したいシンプルなスキンケアについて、ポイントをご紹介します。
乾燥が気になるからといって、化粧品をフルコースで使用することは、それだけたくさんの化学物質をお肌に塗っているということになります。
そもそも、乾燥肌はバリア機能が弱っている証拠です。バリア機能が弱っていると異物がお肌に入り込みやすくなるため、アレルギーや炎症を引き起こしたり、色素沈着の原因になったりと、逆にトラブルを招きやすくなります。乾燥肌の人こそ、基礎化粧品は種類を少なくし、シンプルなケアを心がけることが必要なのです。
乾燥肌の人にはシンプルなスキンケアがいいとはいえ、実際にどんなことに気をつければよいのでしょうか。以下3つのポイントをご紹介します。
熱いお湯は余分な皮脂も落としてしまうため、洗顔は人肌程度のぬるま湯で行いましょう。その際、ゴシゴシこすって摩擦を起こさず、マイルドな洗浄力の洗顔料でたっぷりと泡をつくり、肌の上で転がすようにしてやさしく洗い上げましょう。
洗顔後の化粧水は、ヒアルロン酸やセラミドなど、水分保持力の高い成分が配合されているものを選びましょう。その際、ただつけるのではなく「浸透させる」つもりで、手でしっかりとなじませます。
また、目元や口元は特に乾燥しやすいため、重ねづけするとより効果的でしょう。
洗顔後は水分の蒸発が早いため、タオルで軽くふいた後はなるべく早く化粧水を。
また、保湿には化粧水をたっぷりつければ大丈夫という人もいますが、しっかり脂分でフタをしないと、化粧水の水分が蒸発してしまいます。乳液やクリームですぐにフタをしましょう。
乾燥肌だからといって、何種類もの化粧品を塗ったり、過度にオイルを使用したりすると、角質層のバリア機能を低下させる原因になります。
一方、細胞間脂質や天然保湿成分を補う作用のある成分が、十分に入っていない化粧水で長時間パックすると、お肌がふやけて、角質層の水分が流れ出てしまうこともあるようです。過度な水分補給は逆効果を招くことがあるため、注意が必要です。
乾燥肌対策には、外側からの水分補給やスキンケアはもちろん、身体の内側からのケアも重要です。睡眠やバランスのとれた食事など、忙しい毎日のなかでも規則正しい生活を心がけ、冬もツヤ肌をキープしましょう。
文:山下希代
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