アーユルヴェーダは、5000年もの歴史を持つインドの伝統的な医学。そして、その柱となる食事療法には「医食同源」を体現する多くの知恵が詰まっており、私たちの美と健康をサポートしてくれます。
アーユルヴェーダ的食生活では、「満足感」があり「軽快さ」も感じる食事が理想だとされています。
また、規則正しい食生活から身体と心に必要な栄養を摂り入れるだけでなく、自分の「アグニ(消化力)」に合わせた食事を摂り、不要な老廃物を身体の中に溜め込まないことが大切なのです。
アグニに合わせた食事を大切にするアーユルヴェーダでは、消化を阻害する食べ合わせを避けることを勧めています。
私たちが日ごろやりがちなアグニを阻害する食べ合わせを少しご紹介します。
多くの人が愛飲する牛乳の食べ合わせには注意が必要です。塩や魚、そしてフルーツとの食べ合わせは、アグニを阻害しアーマ(毒素)を発生させる原因となるといわれています。
フルーツは、どの食べ物と一緒に食べても消化に負担がかかるといわれています。
朝やおやつのときなどに、単体で摂るようにしましょう。
肉や魚・卵などのたんぱく質は、腹持ちが良い分、消化に時間がかかります。一食につき一種類にし、消化に無駄なエネルギーを使わないようにしてあげましょう。
身近なものを意識して摂取することで、アグニを高めることができます。
手軽な白湯ですが、起きてすぐはもちろん、食事の前中後に摂ることで消化を促進してくれます。
作り方
水を用意し、鍋や電気ポットなどで温めるだけ。水道水を使う場合は、残留塩素等を気化させるため、鍋のふたを開けたまま10分以上沸騰させましょう。
水道水を電気ポットで温める場合は、カルキ抜きを用いればOKです。80℃くらいに冷まし、すするように飲みます。保温ポットに入れて携帯するのがお勧め。
アーユルヴェーダでもとても高く評価されている生姜は、アグニを高め消化不良を改善してくれます。身体を温める作用もありますので、飲み物にして積極的に摂取しましょう。
材料 (カップ1杯分)
生姜をおろしたもの・スライスしたものどちらか 小さじ1(干した生姜なら、小さじ1/4ほどでOK)
熱湯
お好みで蜂蜜やざらめ
作り方
生姜をマグカップに入れ、熱湯を注いで5分ほど待ち、濾します。お好みで蜂蜜やざらめなどの甘味を加えて、完成です。まずは、身近な食生活の見直しから行ってみてはいかがですか?
文:erica