寒さが本格的になると、風邪やインフルエンザにかかる人が多くなります。でも、そもそも風邪とインフルエンザの違いを、あなたは理解していますか?
正しい体調管理は、正しい知識があってこそできるもの。今回は、風邪とインフルエンザの違いと、正しい予防法についてご紹介します。
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染してから1~3日の潜伏期間を経て、4日目頃から急激に体調が悪化し、さまざまな症状が現れてきます。
特徴としては、38度以上の高熱が続き、場合によって40度近くになることがまず挙げられます。また、倦怠感や食欲不振、関節痛など、症状は全身に現れます。
「風邪」という言葉は、正式な病名ではありません。鼻やのどなどに病原体がつき、それによって引き起こされる症状を、総じて「風邪」と呼んでいるだけです。
風邪は、くしゃみや鼻水、のどの痛みなど、症状が局所的であるのに対して、インフルエンザは、症状が全身に現れます。症状の進行も風邪はゆるやかですが、インフルエンザは急激で、かつ高熱を伴う点が異なります。
症状が急激に悪化し高熱が出たら、風邪ではなくインフルエンザとみて間違いはないでしょう。
インフルエンザウイルスは空気から感染するため、うがいと手洗いを徹底することが基本中の基本。のどや手指にウイルスがついてしまったとしても、うがいと手洗いで予防することができます。
人ごみや繁華街は、人が多い分ウイルスや病原体と接触する確率が高まります。体調がすぐれないときはマスクをかけて出かけたり、外出を控えることも体調管理には必要なことです。
また、万が一インフルエンザや風邪にかかってしまったときは、くしゃみの飛沫などで家族に移してしまわないよう、マスクを活用しましょう。
ちなみにインフルエンザウイルスは、湿度が40~50%になると、空気中に漂う数も滞在時間も短くなりますので、加湿器を利用して部屋の湿度をコントロールすることも大切です。
文:佐藤まきこ