最近めっきり肌寒くなってきましたが、体調など崩されてはいないでしょうか?
季節の変わり目は心身ともにバランスを崩しやすい時期であり、この変化に柔軟に対応していくことがしなやかな生活を送る上でとても大切です。
しかし、努力や気合いだけでは心身のバランスは維持できません。日々を忙しく過ごす女性たちには、心と身体を優しく緩めて整える時間が必要不可欠といえるでしょう。
そこで今回は、忙しい日々の合間に取り入れられる「ご自身で簡単にできる、ごま油を使ったアーユルヴェーダ式マッサージ」をご紹介します。
アーユルヴェーダとは、インド医学の叡智の結晶であり、自然と共鳴するような、ナチュラルな美しさを実現する、知恵の宝箱です。
そんなアーユルヴェーダが推奨するごま油には、抗酸化物質が豊富に含まれており、老化の原因といわれる活性酸素を除去するという、女性にうれしい効果が期待できる、優れたオイルなのです。食用ではもちろんのこと、マッサージオイルとしても、多くの方にオススメできる万能オイルといわれています。
しかし、多くの方にとって、ごま油といえば香ばしいにおいが特徴のオイルで、マッサージオイルとして使うイメージはないかもしれません。
ですが、マッサージオイルに使うごま油は、「太白胡麻油」という無色無臭のものですので、安心して使っていただけますよ。
太白胡麻油はさらさらのテクスチャーですので、そのまま使っても比較的ベタつきは気にならないかと思います。しかし、少し火を通すことでさらに使いやすいテクスチャーになるだけでなく、ごま油が持つ抗酸化作用などの効果が高まるといううれしい特徴があります。その加熱処理(キュアリング)の工程を、以下にご紹介します。
太白胡麻油
鍋
調理用温度計
遮光瓶(オイルの保存のため)
1. 太白胡麻油を鍋に入れて、弱火にかけ、じっくりと熱します。
2. 少し経ったら、調理用温度計でごま油の温度をチェックしましょう。90℃を超えたら火からおろします。
3. 油ですので、火からおろした後も温度が上昇しますが、そのまま100℃になるまで様子をみます。
4. ごま油が冷めたら、熱湯消毒をした遮光瓶に入れて完成です。
※注意点
・火にかけているときや、火からおろした後、ごま油の温度が110℃を超えないように気をつけてください(110℃を超えそうになったら、濡れ布巾の上に鍋を置くなどして冷ましてください)。
・作ったオイルは、湿気の少ない冷暗所で保存しましょう。
・オイルは2~3カヶ月のうちに使い切りましょう。
また、オイルを使用する際は、その都度使う量だけを瓶から出すようにして清潔に保ってください。
夜や朝のバスタイムは、多くの女性にとってホッとする時間の一つではないでしょうか。この癒しの時間に、ぜひ作ったオイルを使って簡単なマッサージをしてみましょう。
まずは難しく考えず、ご自身が気持ち良いと思うやり方で、ご自身の身体に優しく触ってあげることから始めてみてください。
今日は首筋が凝ってるから……。足がむくんでいるから……。
など、その日の体調に合わせて、部分的にマッサージしてあげるのも良いですね。お肌に負担をかけないよう、作ったオイルをじっくりしみこませるようにマッサージするのがコツです。
オイルマッサージの後に行って欲しいケアが、以下の2つ。マッサージのデトックス効果を高めるためにも、ぜひ意識して行ってください。
全身のマッサージが終わったら、身体を温かくして10~15分ほど休息を取りましょう。
こうすることで、ごま油の有効成分が骨まで行き渡り、アーマの排出を促すことができます。
できるだけリラックスできるよう、座ったり横になったり、アロマを焚いてみるのも良いでしょう。
休息をした後は、シャワーや入浴で肌の表面に浮き上がったアーマを洗い流します。
このとき、オイルを完全に落とすのではなく、肌に薄くオイルが残るように軽く洗い流すようにしましょう。石鹸などでゴシゴシ擦らないように注意してください。
また、入浴をする場合は汗がじんわり出てくるくらいまで行い、身体を芯から温めてあげると◎。
毎日やってほしいアーマの排出を助ける簡単ケアです。マッサージとの相乗効果が期待できますので、ぜひ習慣にしてみてくださいね。
舌苔とは、前日の夕飯や過去に食べたものがアーマ(老廃物)として体内に蓄積され、それが夜の間に血流に乗って舌の上(体外)に出てきたもの。人間の持つ浄化力によって体内のアーマを排出してくれているのですが、朝の10時までにこの舌苔を取らないと再び体内に戻ってしまうといわれています。
ですから、起床後の歯磨きの後、舌用のブラシであるタングスクレーバーを用いて優しく除去してあげましょう。タングスクレーバーがない場合は、スプーンでも代用できます。
また、100mlの水に重曹小さじ1/2を溶いたものでうがいをすることや、口腔内の殺菌作用があるはちみつを摂ることもおすすめ。舌苔の予防につながります。
○スプーンでの除去の仕方
スプーンの凹みを下にして、舌の奥にスプーンの先端の角を当て、手前に軽く滑らせます。
これを5ストロークほど行うだけで◎。舌の表面を傷つけないよう、優しく行うのがコツです。
手軽な白湯ですが、白湯にはアグニ(消化力)をアップさせて、体内のアーマを溶かし出す効果があります。
起床後の1杯の白湯は特におすすめ。できるだけ熱い温度のまま、すするように飲むようにしましょう。
いかがでしたか。ご自分らしい美しさを叶えるには、ご自分を優しく労わる時間を持つことが大切です。
無理をしないこと。ご自身をやさしく観察してあげること。この2つの気持ちを忘れずに、マイペースにご自分らしい美しさを手に入れていきましょう。
文・写真:erica
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