30〜40代の約2割が、睡眠をしっかり取れていないそうです。睡眠が不十分だと、疲労がたまったり、仕事がはかどらなかったり、さまざまな悩みが出てきてしまいます。
ここでは、自身の寝室を見直して、睡眠の質を上げるノウハウをご紹介します。
まず、睡眠の質を上げるために、自分の寝室がどうなっているか、以下のポイントから見直してみましょう。
慣れれば大丈夫と思っていても、人は雑音がある環境ではぐっすり眠れません。家が交通量の多い道路に面している、あるいは近くに深夜営業の飲食店などがあるといった場合は、そこからの音が原因で睡眠の質が下がっている可能性も。
就寝時に小さな照明をつけていないと眠れないという人もいるかもしれませんが、良質な睡眠のためには、できるだけ光のない環境が理想です。
数値でいうと、0.3ルクス、月明かり程度の明るさです。街灯やネオンなど外の光が入ってくる場合は、カーテンなどで遮りましょう。
真夏の熱帯夜や、冬の底冷えした部屋では寝付きにくいように、快適な睡眠には室温や湿度も大切です。冬場の室温は18〜22℃を目安に調整し、乾燥する場合は加湿しましょう。
寝室はできるだけゆったりと落ち着く空間になるよう心がけましょう。アロマディフューザーを置いて、自分の好きな香りを漂わせると、スムーズに眠りにつけるという実験結果もあるそうです。間接照明を置くのもいいですね。
カーテンや寝具の色も、温かみのあるやさしい色合いを選びましょう。真っ黒や真っ赤、真っ青など、キツい色味は避けるようにしてください。
寝室にはパソコンなどの電子機器を置かないのがベスト。スマホやテレビを見ながら寝るという人もいるかもしれませんが、強い光は脳を目覚めさせるため、睡眠の質を低下させます。
とはいえ、ワンルームの一人暮らしなどでは、寝室だけの空間をつくることはなかなか難しいものです。その場合は、棚で仕切りをつくる、天蓋(てんがい)を付けるなど、生活空間が直接視界に入らないようにしてみましょう。
ちょっとした工夫と心がけで、ぐっすり眠れる環境が得られます。心地よい空間のなかで安らぎを感じながら、一日を締めくくりたいですね。
文:杉浦優子