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オムロン低周波治療器をエキスパートが語る

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「セルフケアの電気治療
その他の留意点とポイント」

アスリートにとって、筋肉の疲れや多少のケガは日常茶飯事。トレーニングや試合の後、筋肉の疲労を感じても、痛みがひどくなければ「特に何もしない」という人も少なくないかもしれません。
しかし、筋肉の痛みや疲労は放っておくと、肉離れに発展する可能性もあります。また、打撲や捻挫などの治りが悪ければ、パフォーマンス低下の原因になってしまうことも。そんな時、電気治療のセルフケアが効果的です。

ケガなどの特別な痛みがない場合でも、身体のだるさや重さを感じた時の疲労回復、トレーニングや試合前のコンディショニングにも活用できます。 例えば、ヨーロッパではスポーツ選手がトレーニングの前に電気治療を行うこともごく一般的になってきています。 身体機能を高める、ケガの再発を防止するなどウォーミングアップ効果が期待されています。

低周波治療器でセルフケアを行う際には、「正しいパッドの貼り方」が重要です。疲労回復などの効果を出すための具体的な使用方法について、部位別にご紹介します。

部位別に見る、疲労回復や痛みの軽減に効果的なパッドの貼り方

○肩

野球やテニス、水泳など、肩や腕を大きく動かすスポーツで痛めやすいのが「肩」。打撲などの痛みがはっきりしている場合は、痛みのある箇所に貼り、マイクロカレントモードで治療します。
肩全体に疲れや重さが感じられる場合は僧帽筋周辺、肩甲骨の上部分に左右対称にパッドを貼り、低周波モードで治療します。

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○腰

腰は、上半身と下半身を繋ぐ体の要。そのため、どんなスポーツをしている人でも痛めやすく、「慢性的に痛みがある」という人も多い部位です。
低周波コースの治療で筋肉の緊張を緩和させ、姿勢や動作の改善が期待できます。パッドを貼る場所は、ちょうどズボンのウエストあたり(脊柱起立筋付着部)。腰骨に沿わせて、背骨に本体(機械部分)がくるように横向きに貼ります。

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○関節

スポーツで痛めやすい関節の筆頭は「膝」。走る、屈む、跳ぶなどの激しい運動によって大きな負担がかかり、半月板が割れたり靭帯を痛めたりすることがあります。
膝や肘、足の付け根などの関節は、痛みを感じる部位を上下、または左右で挟むようにパッドを貼り、マイクロカレントモードで治療します。

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○脛(すね)

足の脛(前脛骨筋)は、疲労によりケガのリスクが高くなる部位。トレーニングや試合でケガをしたら、アイシングと併用して電気治療を行うのがベストです。
膝の骨のでっぱりから脛にかけて、足の側面に縦向きにパッドを貼ります。両足の筋肉痛の場合は、反対側の足にも同じように貼って治療を行います。

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アイシング後の電気治療

打撲や捻挫をした時には、まず「アイシング」を行います。腫れを抑え、痛みを緩和するためには冷やすのが最善策ですが、一方で血管が収縮するため、筋組織の回復スピードは遅くなります。
そこでアイシングの後に電気治療を行うといいでしょう。こうすることで、筋膜の衛星細胞(サテライトセル)の増殖を促すことができます。痛みを緩和しながら筋組織の回復を早めるというWの効果が期待できるのです※。

※下記の2点にご注意ください。

(1)アイシングと同時に電気治療器を使用しないこと。

(2)電気治療を行う際は、患部の水分をふき取ること。

○太もも

肉離れを起こしやすいのは筋肉と腱が繋がっている部分、筋腱移行部付近です。太もも裏のハムストリングスが肉離れを起こした場合、おしりの下から膝裏までを3分割した3分の1の位置(膝裏寄り)に横向きに貼ります。
肉離れは再発しやすく、放っておくと後遺症が残る場合もあります。しっかりとしたストレッチと電気治療によるセルフケアを行い、治療と同時に再発予防のトレーニングをすることが重要です。

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○ふくらはぎ

ふくらはぎの腓腹筋は立つ姿勢を支える抗重力筋であり、また血液を心臓に戻すポンプの役割も担っています。ここも、太もも裏と同様に肉離れを起こしやすい部位です。
ふくらはぎが肉離れを起こした場合は、筋肉のふくらみの下、くぼんでいる部分(腓腹筋筋腱移行部)を中心に、横向きに貼ります。この位置での治療は、立ち仕事による疲労や足の冷えにも効果があります。

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東洋医学の「五労」を用いた貼り方

疲れや痛みのある部位だけでなく、日頃の行動パターンによってセルフケアを行うのもおすすめです。東洋医学の「五労」という考え方を用いて2つの部位にパッドを貼り、該当する経路を電気治療で刺激するという方法です(低周波モードでの使用を推奨します)。行動パターンによって分類される4つのタイプをご紹介しましょう※。

※以下では足の甲や足裏、手のひらといった狭い部位への使用方法も紹介していますが、どのような部位に用いる場合も、必ずパッド全体を身体に 密着させるように貼ってください。

パターン1

トレーニングを継続的に続けている方、営業で歩き回っている方は「久行(きゅうぎょう)タイプ」。パッドを貼る位置は、足の甲+背中(第9〜第11胸椎、「肝兪(かんゆ)」と呼ばれるツボの付近)。

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パターン2

デスクワークが多い方は「久坐(きゅうざ)タイプ」。パッドを貼る位置は、足の内側アーチ+背中(第10〜第12胸椎)。

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運動不足の方は「久臥(きゅうが)タイプ」。パッドを貼る位置は、手の母指球(親指の付け根にあるふくらみ)+肩甲骨の間。

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パターン4

立ち仕事が多い方は「久立(きゅうりつ)タイプ」。パッドを貼る位置は、足の裏+腰部(第2〜第4腰椎)。

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「セルフケアの電気治療
その他の留意点とポイント」

上記に挙げた部位以外に、腕や手首などの部位でも電気治療は可能です。ちょっと意外な使い方としては、「足の裏全体」に貼るという方法も。足裏のすべてに密着するように貼ることで、足裏にある3つのアーチを刺激することができます。この内側縦アーチ、横アーチ、外側縦アーチは、すべての動作の土台になる部分。アーチの疲労を軽減させることで、足や膝のケガを予防できるのです。

それから、電気治療を行うにあたって、いくつか留意するべきことがあります。
肉離れや捻挫の治療についてもご紹介してきましたが、こうした急性疾患に関しては、電気治療器を使用する前に、まず医師に相談してください。
また、電気治療を行う際は「刺激強度」に気をつけてください。痛みを感じるほどの強さにしてしまうと、マッサージの揉み返しと同様、後からだるさを感じることがあります。心地よく感じる程度の強さに調節し、必要以上の刺激を与えないようにしましょう。

そして、電気治療によるセルフケアでなかなか痛みが軽減しない場合は、骨・骨膜の損傷(疲労骨折など)が考えられるため、一度医師の診察を受けた方が良いでしょう。

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谷口 剛志

鍼灸学士。スポーツ健康科学修士。明治国際医療大学 鍼灸学部講師。
3年間、ポルトガルのフットボールクラブSLベンフィカやCFベレネンセスで専属の鍼灸師として、アスリートのケア&コンディショニングを担当。
スポーツ鍼灸のほか、アスリートの疲労やコンディショニングに関する研究活動も行っている。

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