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オムロン低周波治療器をエキスパートが語る

INTERVIEW INTERVIEW

マイクロカレントのメカニズム

「マイクロカレント」とはどんなものなのでしょうか。

マイクロカレントとは、「マイクロ」という言葉からもわかるように非常に微弱な、触ってもほとんど感じないような電流です。 もともと私たちの体には微弱な電流が流れていることは前回もお話ししましたが、そのなかにも種類があって、 そのひとつに組織が損傷した時に生じる損傷電流というものがあります。マイクロカレントを人工的に流すことによって、 損傷電流同様に組織の損傷を修復するための物質や細胞を損傷箇所に集めることができ、修復が早められる。 それを使って痛みや腫れをコントロールしようというのがマイクロカレント療法です。医療の現場では骨や筋肉などの損傷の修復を目的に使われています。

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低周波治療とはどう違うのでしょうか。

低周波は、電気刺激によって筋肉を動かすものですが、マイクロカレントはそれとはまったく違います。まず、低周波は弱い刺激とは言え、使用者はそれを感じることができます。一方のマイクロカレンントはさらに微弱で生体には感じない程度の電流のため、使用している実感はほとんどありません。また、修復のメカニズムも違います。

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組織の損傷が修復されるメカニズムは、損傷が起こるとまず、血液の中にあるマクロファージや白血球といった炎症細胞がその箇所めがけて集まり、組織が壊れたところを食べてくれる。その後に繊維化細胞が集まって筋肉や組織に変わっていく、という流れになっています。ですから、損傷箇所にこれら修復のための細胞をいかに早く集めるかが、早期回復につながります。血中のマクロファージがそこに集まる理由は、生体が出す微弱電流だといわれています。マイクロカレントは、その微弱電流を人工的に患部に流すことで修復細胞を集める役割を果たすのです。
それぞれどのような症状で使うのが
効果的なのでしょうか。

マイクロカレントはケガの早期回復を目的とした使用が主です。肉離れや打撲、捻挫、骨折などです。あとはアスリートがよく訴える「違和感」にも有効です。それに対して低周波は痛みのコントロールや疲労回復のために使います。筋肉痛や筋疲労、動作時痛、足のむくみなどです。

低周波は熱を持っている場所には使えませんが、マイクロカレントは使うことができます。熱を持っていたり、違和感を感じるというのは、ケガの一歩手前。そういう時に使うと有効です。逆に損傷して時間が経ってある程度痛みが固まってしまって慢性化した箇所にも非常に役立ちます。

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医療機関や治療院ではマイクロカレントは
広く知られたものなのでしょうか。

整形外科、整骨院、鍼灸院などで使っているところは多いですね。特にスポーツ専門のところではよく使われています。 マイクロカレントは科学の力なので、鍼灸師やマッサージ師が手で行う治療とはまったく違うものです。 揉むとか叩くというのは手でできますが、微細な電流を起こすことは手ではできませんからね。スポーツとは関係なく、 術後の回復などでも使われています。最新鋭の科学の力を使った治療法だと言えるでしょう。

アスリートが利用するには

プロアスリートで利用している人が
多いそうですが。

かつてはトップアスリートが怪我をした時に使う最先端治療という位置付けのものでした。プロ選手は休んでいる間は稼げないので怪我は死活問題です。なんとしても早期回復を、という際にうまく使われてきました。最近では、特に海外の選手などで練習後に筋組織の回復を目的にマイクロカレントを使用している人が多く、より広く使われるようになりつつあります。

怪我だけでなく、通常の疲労回復でも有効ですか?

まだまだ研究段階ではありますが、マイクロカレントで実際に疲労や筋肉痛などがよくなったという結果も出ています。疲労は微細な組織損傷も関係してくるので、そういうものの修復をマイクロカレントで促しているのではないかと考えられています。運動するたびに筋肉のマイナーな損傷というものは起こります。その早期修復は、疲労回復にも役立つはずです。

低周波との併用も有効でしょうか。

有効です。低周波は血流を促し、痛みや疲労物質を流す、つまり痛みや疲労の原因を直接的に取り除くものです。ただ、流せば痛みは治っても回復には時間がかかります。マイクロカレントはその回復の過程を早めるものなので、この2つをうまく使い分けるといいと思います。低周波で痛みを流して取り除いてから、マイクロカレントで修復を促進する、そんな使い方がおすすめです。

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特に強度の高い運動をした後に使うと
よさそうですね。

いいと思いますよ。きつい運動の方が筋繊維は壊れやすいので、追い込んだ運動をした時などは非常に有効だと思います。追い込んだ練習の後は、マイナーな損傷が起きています。それを重ねていくと大きな障害へと発展する危険性があります。痛みの有無にかかわらず、練習後に定期的にマイクロカレントを使用することで、ケガ予防の効果は高いと思います。練習後に熱を持っている箇所があれば、そこに使ってみてください。

マイクロカレントを使う上で
気をつけたほうがいいことを教えてください。

これは回復を早めてくれるものですが、それだけで治癒するわけではありません。例えば筋肉だったら、それをつくる栄養素なども必要です。また、1、2ヶ月使用して効果が出ない場合は、違う原因があるかもしれないので、自己判断せず、医療機関を受診した上で使うのがいいでしょう。副作用などはありませんが、過信は禁物です。

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こういった最先端の治療技術が家庭で使えるようになるメリットとは?

手軽に治療ができるようになるのが大きいですね。治療院に行くのが億劫でケアがおろそかになり、疲労や損傷が積み重なって大きなケガにつながるということはよくあります。アスリートは、自分の筋肉をしっかりケアし、コントロールすることが大切です。いかに自分の筋肉に愛着を持って頻度高くケアしてあげられるかなんです。お肌のお手入れにも似てますよね(笑)。

多くの人は、多少の違和感を感じてもなかなか病院には行かないものです。病院に行ったとしても「大丈夫です」と言われてしまうことも多いと思います。こういった病気と健康の中間、いわゆる「未病」の状態をケアできるのがこういった家庭用の治療器のメリットです。この違和感の段階をうまくコントロールできるようになれば、アスリートのパフォーマンスを高めることにもつながるはずです。

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伊藤 和憲

鍼灸学博士。明治国際医療大学鍼灸学部教授、学部長補佐。
鍼灸治療や神経生理学を専門分野とし、「筋痛疾患の基礎と臨床」などの研究テーマに取り組んでいる。

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