自分の姿勢について、常に意識しているという方は多くないでしょう。ちょっと気にはしているけれど、とくに痛みも違和感もない状態であれば、何か予防や矯正をしようとは思わないはずです。
しかし、痛みなどを感じる前に対策をしておくことは非常に効果的といえます。そして対策としては、簡単にできる姿勢矯正ストレッチがおすすめです。
今回は、スキマ時間でも簡単にできる姿勢矯正ストレッチを4つ紹介します。少し姿勢が気になるという方は、ぜひ今のうちから予防を始めましょう。
胸のストレッチをすると、肩が前に出てしまうのを未然に防止することができます。このストレッチをして胸を開くことで呼吸もしやすくなり、姿勢の改善にもつながるでしょう。
まず、背中で両手を組みます。組んだ両手を遠くの方に伸ばして軽く胸を張りましょう。このとき肩の緊張を抜いて、肩甲骨を意識的に動かしてください。
ゆったりと呼吸をしながら20~30秒ぐらいの時間をかけてストレッチし、これを2セット行います。
姿勢が悪いと頭部が体の前に出てしまい、それが原因で首に負荷がかかることも。それを未然に防ぐために首のストレッチを行いましょう。
ただし、首は多くの筋や神経が通っているデリケートな部分なので、ストレッチをするときは慎重に行ってください。
首を右に倒し、右手を頭の左側のこめかみ辺りに置いて、軽く頭を倒すのを補助するような感じで引っ張ります。首筋が気持ちいいぐらいの強さで、20~30秒ぐらいの時間をかけてストレッチをしましょう。
右に倒したあとは、左側も同じようにして左右1セットで行ってください。
長時間同じ姿勢を続けていると筋肉が固まってしまうので、肩甲骨を動かしてほぐしましょう。
日常生活の中で肩甲骨を意識して動かすことは少ないので、あまり慣れていない人はストレッチをしながら肩甲骨の動きを感じるところから始めることが大切です。
両手を上にあげ、手のひらを外側に向けて、肘を曲げながら手を下ろしていきます。軽く胸を張りながら肘は身体の後ろの方へ引いた状態で、呼吸を整えつつ15~20回ストレッチをしましょう。
肩甲骨が内側に寄ると着ている服にしわができるので、ストレッチができているかどうかの目安にしてみてください。また、背中全体が温かくなってくるのを感じるようにしましょう。
スマートフォンやパソコンを長時間利用していると背中が丸くなってしまいますが、そんなときは筋肉をほぐすストレッチがおすすめです。お腹を伸ばすことで上半身を起こしやすくなるでしょう。
床にうつ伏せになって、胸の横側に手をついて上半身を起こしていきます。このとき、へその下ぐらいまで床から離すようにしてください。
お腹周りが伸びていることを感じながら、この姿勢を20~30秒キープするストレッチを2セット行います。このストレッチのポイントは、肩の力を抜いて目線は天井に向けることです。
今回は、簡単にできそうなストレッチを4つご紹介しました。仕事をしながらちょっと気分転換をしたいときにも、胸のストレッチや首のストレッチは容易に行えるでしょう。
手軽にできそうなストレッチから始めて習慣にすることで、姿勢が改善され、腰痛などの予防にもつながります。