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二日酔いの症状を軽減するには、水分補給や薬が効果的だと言われています。その他に、自分で手軽にできる対処法として、二日酔いを改善するツボがあります。
今回は、二日酔いの症状別に効くツボの位置や押さえ方をご紹介します。ベッドの中、通勤中や仕事中などに自分で押せば、辛い二日酔いの症状を軽減できるでしょう。二日酔いを乗り切るために、ぜひツボの位置を覚えて実践してみてください。
アルコールは、胃や小腸で吸収された後、肝臓に運ばれアセトアルデヒドからアセテートに分解されます。そして、尿などとともに体外へ排出される仕組みです。
しかし、お酒を飲み過ぎると、肝臓が分解できる許容範囲を超えたアセトアルデヒドが、血液中に溶け出してしまいます。このアセトアルデヒドが二日酔いの症状を引き起こす原因です。二日酔いの代表的な症状としては、頭痛、吐き気、体のほてり、喉の渇きなどが挙げられるでしょう。
ツボとは、全身に張り巡らされた神経が重なり合う場所のことです。ツボに適切な刺激を与えると、痛みや症状が和らぎ体調改善に役立ちます。二日酔いの症状別に4つのツボをご紹介するので、症状に合わせて押してみましょう。
期門は、飲む前に刺激すれば二日酔いの予防に、飲んだ後に刺激すれば二日酔いの症状を緩和するのに効果的なツボです。
乳首を通る縦線と、胸骨の下端から指3本分下の横線が交わる位置にあります。左右両側にありますが、二日酔いに効くのは、肝臓のある右側です。両手の人さし指、中指、薬指、小指を重ねて期門に当て、上半身を前に倒すようにして刺激してください。
健理三針区は、肝臓の働きを活性化して、アセトアルデヒドの分解を促進させるツボです。手のひらの中央より少し手首寄りの位置にあります。左右の盛り上がった筋肉の中間辺りです。反対側の親指で強く押してください。両手の健理三針区を交互に刺激するようにしましょう。
百会は、二日酔いによる頭痛に効果的なツボです。体の中心線と、左右の耳の上端を結ぶ線の交わる位置で、ちょうど頭のてっぺんにあります。両手の中指で押したり緩めたりを繰り返すと、頭部の血行が良くなって頭痛が和らぐでしょう。
内関は、二日酔いによる吐き気を抑えるツボです。腕の内側で、手首から指3本分ほど離れた位置にあります。こぶしを握ると浮き出る筋の間が内関です。反対側の親指で強く押してください。腕に沿って優しく撫でても効果があります。
二日酔いに効くツボとして、二日酔い予防・緩和ができる期門、肝臓の働きを活性化する健理三針区、二日酔いによる頭痛に効果的な百会、二日酔いによる吐き気を抑える内関をご紹介しました。
どれも自分で押すことができる場所にあるので、二日酔いになってしまった際にはぜひ試してみましょう。