骨盤の歪みは、放置してしまうと健康面はもちろん姿勢不良やプロポーションなどにも影響を及ぼします。
とくに女性にとって骨盤は、大切な子宮を守ってくれるもの。骨盤の歪みによって生理不順や生理痛など女性特有の症状に悩まされてしまうことも考えられるのです。
では、骨盤をしなやかに整えるためには、どのようなケアが効果的なのでしょうか。
骨盤を正しい位置に整えるためには、まず骨盤周りをストレッチして柔軟にしてあげることが効果的です。
以下に紹介するストレッチを、毎日3分だけでも行ってみてください。きっとうれしい効果を感じられることでしょう。
骨盤周りを前後に動かし、柔軟にしていくストレッチです。ゆったりした呼吸に合わせて骨盤を動かしながら、しなやかな骨盤を育んでいきましょう。
1 電話帳くらいの厚みがある、長方形の固めのクッション(電話帳、本でも可)を用意します。
2 正座の姿勢からひざを拳3個分ほど開きます。お尻の下に1で用意したクッションを縦長にして置き、その上にお尻を乗せましょう。
3 骨盤を立て、まずはニュートラルな姿勢をとりましょう。お尻の左右にあるコリコリとした2つの骨(坐骨)をクッションにまっすぐ突き刺すようにして。
4 両手は腰骨に添え、息を吸いながら背筋を伸ばします。
5 息を吐きながら骨盤を後傾させ(腰を丸めて)、背中も丸めましょう。みぞおちで背中を後ろへ押し出すイメージで。目線はおへそのあたりを見ます。
6 息を吸いながら骨盤を前傾させ(腰を反らせて)、胸を開きましょう。目線は斜め上へと送ります。
7 5と6を呼吸に合わせてゆったり繰り返します。骨盤周りがポカポカするまで行うと◎。
凝り固まりがちなお尻の深層にある筋肉をほぐすストレッチです。呼吸に合わせてゆったりと伸ばし、骨盤周りの筋肉のコリをほぐしていきましょう。
1 仰向けになり、膝を立てます。
2 右足のひざが外を向くように右足の外くるぶしを左足のひざの上にのせます(写真参照)。足で逆さの4の字を書くように。
3 左のももの裏で両手を組みます。余裕があれば左のひざを抱えると◎。
4 息を吸いながら背筋を伸ばし、吐きながら抱えた左足をご自分の方へ引き寄せましょう。右のお尻の奥の筋肉が伸びている感覚を味わって。
5 ゆったりした呼吸で1分ほどキープします。息を吸うときは背筋を正し、吐くときは抱えた足を引き寄せる、という動作を繰り返しましょう。
いかがでしたか。ストレッチは、たまにたくさんやるよりも、毎日少しずつでも行う方が効果があるといわれています。骨盤に優しく語りかけるように、楽しみながらストレッチを続けてみてくださいね。
文:リズム編集部