株式会社ワコールが主催するイベント「パジャマヨガ」に参加。着心地抜群のパジャマ「ふわごころ」に着替えて、準備運動も完了! いよいよ「パジャマヨガ」体験のスタートです。
今回の講師を務められるのは、グラヴィティヨガ協会の理事である神谷よしみ先生。美しく穏やかな先生の声に誘導されながら、下半身から上半身へ少しずつ身体をほぐしていきます。
グラヴィティヨガの特徴は「ゆるめる→ととのえる→つくる」という3段階スタイル。まず身体の表面の筋肉を伸ばしながら全身をゆるめ、次に骨格や内側の筋肉をととのえてから、しなやかな筋肉を作る、という流れで構成されています。
今回の「パジャマヨガ」も、まずは足の筋肉をゆるめるポーズから。膝立ちの状態でふくらはぎにボルスター(筒状のクッション)を挟み、ゆっくりと腰を下ろします。身体を左右に揺らすようにゆっくりと重心を移動させると、むくんでいる足が刺激されたのか、血流が一気にスムーズに。
さらに、手を胸前で組んで前に押し出すと、今度は腕から背中までの筋肉が伸びていく感じ。力を抜くと心身ともにホッとしてほぐれていくのが分かります。
続いては、胸を開くポーズ。ボルスターを背中の後ろに縦向きに置き、その上に背骨を添わせるように寝転がります。この時、足はあぐらに。そのポーズのまま、胸を開いて数回深呼吸を繰り返します。普段あまり伸ばさない脇部分の筋肉がグーンと伸びるようで、最初は痛気持ちいい感覚に。
ここで、ふと気づいたのは自分の呼吸。時間をかけてゆっくり深呼吸を繰り返すうち、「呼吸と身体の動きを合わせなくちゃ!」とガチガチになっていた意識が次第に薄れ、気づけば呼吸と身体が自然と一体に。緊張感が解けて心身ともにリラックス状態になっていました。
さて、ゆるまったところで、続いては身体を温めるポーズを。床に置いたボルスターに脇腹があたるよう横向きに寝転がり、ゆっくりと呼吸に合わせて身体を前後に傾けます。この動作を繰り返すことで、腰やお腹の回りの筋肉がゆるみ、全身が程よく温まってくるよう。
身体がぽかぽかすると、心地よい眠気が起こりついついうとうと…。普段なら脇腹のボルスターが邪魔になって絶対に眠れない体勢なのに、不思議と寝落ちしてしまいそうな感覚です。
こうして、約1時間の間に6つのヨガポーズを体験。「パジャマヨガ」の最中は、終始心地よい眠気の中、取材を忘れふわふわと夢見心地に。ポーズをとるたび、身体をふっと包みこむパジャマの肌触りが気持ち良く一層眠気を誘いました。
講師の神谷先生によると、「ヨガによって呼吸が整うと、身体が温まり神経がリラックスするため寝つきが良くなります。また呼吸が深くなるので、寝ている間も自然と深い呼吸が継続でき睡眠の質もグッと上がりますよ。お休み前の3分でいいので、まずは始めてみてください」とのこと。3分だったら、飽き性の私でも続けられそうです。
たった3分行うだけで、格段に寝付きが良くなる「パジャマヨガ」。
ちょっとの運動で眠りが激変するなんて本当にすごい! 睡眠の質が上がれば体質も徐々に改善されると思うので、美肌やダイエットを目指す方にもおすすめです。皆さん、ぜひ一度試してみてください。
文:竹田亮子
写真:宇野真由子