膝の痛みには、運動による膝の使いすぎ、日常生活における膝への負担、加齢に伴う膝の組織の老化、関節に異常をもたらす病気などがあります。
膝の痛みを分類し、その原因を対策とともにご紹介します。
関節の痛みの原因でいちばん最初に考えられるのが「変形性膝関節症」です。老化にともなって関節の軟骨がすり減り、炎症を起こします。
特に肥満気味や運動不足の方に多く起こりやすいといわれています。
対策としては、関節にかかる負担を減らすことや、運動して筋肉をつけることです。具体的には体重を減らしたり、モンキーウォーク(膝を軽く曲げてゆっくり歩く)をしたりすると、膝の筋力が強くなります。
ジョギングなどを習慣にしていて、筋肉の疲労が回復しないまま長期間つづけていると、筋肉やじん帯へ負担がかかって、痛みが出る可能性があります。具体的には、膝の皿の下側が痛んだり腫れたりします。
治療としては、痛みが軽い場合は膝を冷やして安静にし、テーピングやサポーターで固定します。痛みが治まってきたら、膝関節のストレッチや膝周辺の筋肉トレーニングを行うと、予防と再発防止になります。
化膿性関節炎では、ブドウ球菌、連鎖(れんさ)球菌、肺炎球菌といった細菌が関節に入り込んで炎症を起こします。
化膿性関節炎は早期の発見・治療が大切です。放置して進行すると骨や軟骨が破壊されて、変形してしまうのです。治療は関節を固定して、抗生物質などの点滴を行います。
関節にうみがたまってしまった場合は注射器で吸引し、さらに手術を行う場合もあります。細菌の感染による炎症なので、症状が出たら至急医療機関にかかってください。
膝と膝の間があいてしまうO脚では、膝の内側に負担がかかります。逆に膝と膝がくっついてしまうX脚では膝の外側に負担がかかり、どちらも膝の痛みにつながることがあります。
靴の裏をチェックしてみましょう。内側、外側のどちらかが極端にすり減っていたら要注意です。つま先や膝をまっすぐ前に向けて歩くことを意識しましょう。
体重の増加が膝にかける負担は相当なものです。歩くだけで体重の3倍、走れば体重の10倍以上の負担が膝にかかるといわれています。
膝の痛みが強くなってきたら、体重を減らす努力をしましょう。
関節痛を伴う病気の主なもののひとつが「関節リウマチ」です。この病気は自己免疫疾患が原因で起こります。免疫が異常を起こし、関節に症状が出ると関節リウマチとなります。
初期症状としては、朝起きたときに手足の指がこわばったり腫れたりします。微熱や倦怠感など他の症状もあらわれます。
リウマチの一番の対策は、「早期発見」です。なぜならこの病気は発症してすぐに悪化する傾向があるからです。早期に発見して治療するためにも、疑われる症状が出たら、自己判断せずにリウマチ専門医にかかりましょう。
運動不足で太ももの筋肉が弱ってしまうと、膝の痛みにつながることがあります。太ももの筋肉は膝の曲げ伸ばしや膝の負担を軽くするために、とても大切な筋肉です。
加齢とともに膝の軟骨もすり減っていくので、適度な運動をして筋肉が弱らないようにしておくことが大切です。あまり急にがんばってしまうと、逆に膝を痛めてしまうこともあるので、ゆっくりウォーキングからはじめるなどして、だんだんと自分のペースをつかむようにしましょう。
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文:編集部ライター M.S
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