明日は大切な仕事、そんな日に限ってなかなか寝付けないことありませんか??
今回は眠れない夜にやりがちな間違った過ごし方と、正しいセルフケアについてお伝えさせていただきます。
子供の頃、母親に「眠れなくても横になっていれば体が休まるから、ベッドに入っていなさい。そのうち眠たくなるからね」と言われたことはありませんか。たしかに、ベッドで横になってすんなり眠れることもあります。しかし、”明日は絶対に遅刻できない”と不安でドキドキしている時に、それは逆効果。その理由は、眠れない時にやりがちな行動と脳の状態に関係しています。
眠れない時に、時計と睨めっこをしたり、音楽を聴いてリラックスしようとしたり、眠たくなるまで本を読んだりすること。一見効果的にも思えるそれらの行動は、全て脳を覚醒する作業に当たります。”早く寝なくては”と自分自身を追い込み、神経を高ぶらせてしまうのです。
そうなったら、脳はフル回転。とても眠れるような状態ではありません。そんな時は、まず寝室から出て、気持ちを切り替えてリラックスさせてあげましょう。これは、不眠症の治療にも使われている方法で、認知行動療法に基づいています。不眠症の場合は10分経って眠れなかったら寝室から出ることを繰り返します。これは、薬での治療と同等、もしくはそれ以上に効果的とされています。
寝室から出た後は、何かリラックスできることをしてみましょう。ハーブティーを飲んだり、ストレッチをするなど、自分がリラックスできる方法を予め見つけておくと良いでしょう。私のおすすめは、思い切ってお風呂に入ることです。じんわり温かいお湯に浸かることで体と心が解れて、その後すぐに眠れるだけでなく、睡眠の質も高まります。
今回お伝えした、眠れない時に寝室から出るという方法。寝つきが悪い時だけでなく、普段から心がけておくと不眠の予防にも繋がります。寝室はあくまでも眠るための部屋。眠たくなってから入るように心がけてみましょう。